2009年05月30日

超簡単 お金の運用術

山崎元／2008年／朝日新聞出版／新書

実用面では決定版かもしれない。この本ｗ

これまで心構えの部分とか、ちょっとお堅い話とかの部分でいろいろな投資関連の本を読んできて、投資にまつわる由無し事の外延は見えてきた。ところが、実際に投資を始めてみると実際の運用は綺麗ごとではすまない部分が多く、本と現実の値動きとの間にギャップを感じてしまうのだ。

それを一番大きく感じるのはお金の投入タイミングである。長期投資のすすめでは毎日の株価の上下動や為替の動きは気にするなというような感じで書かれていることが多く、毎月同じ日に同じ額だけ入れれば無問題とまで書いてあるものも少なくない。

でも実際にはそんな風にすると、明らかに変なタイミングで投資していると感じることもある。当然毎日の値動きは気になるし、いくらインデックス型の投資信託であっても投資のタイミングは重要だと思うのだ。ドルコスト平均法は投資タイミングの時間的な分散という意味では賛同できるが、何も考えずに同じ日に…というのはどうも微妙だ。

この本はそうした本と現実の運用のギャップを少しばかり埋めてくれるような内容だった。山崎氏はブログも持っているのでこれからはチェックすることにしよう。

Posted by Syun Osawa at 02:29