bemod

2010年03月31日

Ust祭り=エンジョイMIDIマッピング=ローポリ

東浩紀氏のUst祭りに続いて、カルト系トークイベントと有名DJのプレイを生配信するDommuneが始まって以降、Ustのほうでプロ勢力による神祭りが頻繁に起こるようになった。

サカナクションが新譜のリリースイベントをUstで中継しているその裏で、アマチュアの方がYMOのカバーをしている中継に坂本氏が降臨して、アドバイスをするという神掛かった展開もあった(後に高橋氏も参加)。ほかにも村上隆氏がお絵かき配信をはじめたり、報道のほうでもジャーナリストによる討論番組が配信されたりと、ダダ漏れ状況が加速気味。

最近よく思うのは、こういう流れを推し進めれば人は幸せになれるのか? ということで、その点から考えると、たしかに楽しいしありがたいのだが、僕自身は今のところやや懐疑的である。

ところで、Ust&twitterのハッシュタグという新たなコミュニケーションの流れに、ニコ生もすぐさま対応したのには驚いた。30分の配信にハッシュタグを使っている人は多くないけれど、流れをUstに持っていかせない布石を即座に打つところはさすがだと思う。

MIDI Mappingという楽しみ

PCでDJを楽しむNumarkの OMNI CONTROL というコントローラーを買って1ヶ月が経過。これはかなり楽しい。本当は4月に出る Typhoon を買う予定だったのだが、Spin が微妙だったので、既存のものを買うことにしたのだ(この機種は安いわりにスクラッチができるというのは利点ではあるが…)。

そんなわけで、大して調べもせずに直感で買ったもんだから、MIXを作るのなら同じNumarkでも MixMeister Control というものがわかりやすいとか後からいろいろわかってきた。今まで見た中では、4Deckを切り替えながら操作する TR-1 あたりが一番そそられる。

とはいえ、入門編としては OMNI CONTROL だろう。MP3データをいかに楽しく整理するかというトンデモな考えが購入動機というのは、僕の中ではかなりゼロ年代的だと思って勝手に浮かれつつ、 OMNI CONTROL のデフォルトではTraktorのエフェクトまわりのコントローラーの増量。

FilterのコントロールはエフェクトのFilterで対応できる、Pichコントロールは上下スライダとSyncボタンでまかなうということで外して、それらをエフェクト2と3にすることにした(デフォルトは1だけしかコントロールできない)。あと、ジョグダイアルの下にCueボタンが2つ並んでいるのを、CueとCup(再生中にCueの箇所からポン出し)ボタンにした。

これらはMIDI Mappingの設定を変えて実現する。そう難しくない。ただ、ボタンのON/OFFに伴って、ボタンのLEDを点灯させたり消したりする設定には少し苦労した。このMappingはボタンの機能割り当てとは別で、あらかじめボタンに割り当てられたアドレスを変更しなければならないのだが、このアドレスが記載されたものが見つからず、仕方ないので一つ一つアドレスを潰してようやく実現。一度こういうカスタマイズにハマると、さらなるカスタマイズがしたくなるなぁ。

手に入れた本など

窪島誠一郎『無言館 戦没学生「祈りの絵」』(講談社)

波 2010年3月号

川村湊氏と山崎ナオコーラ氏の対談がいい感じ。どっちもどっちな感じの自意識バトルもあり。新「社会派小説」宣言の指す社会って何だろう。

アヌシー 2010の短編入選作品発表

押井守っていつの間に短編作ってたんだ。大山慶氏の『HAND SOAP』や、ひだかしんさく氏の『恋するネズミ』なども入選しているそうで。日本の短編アニメ業界(そんなものがあるのか?w)って、カナダのNFBみたいな組織だったものがないのによく入選している。応募作のうちどのくらいが日本のものなのかがわからないけれど、なかなか優秀なんだね。

オランダ発のローポリゴン短編アニメ「Pivot」

すげー! 話はいたってシンプル。さらに演出が冴えまくっていて、ローポリゴンなのが、いい風に作用している。短編アニメはどんどんすごいのが出てくるなぁ。

まんが・条例のできるまで(1992年作品)

たけくまブログより。昔、『サルまん』に掲載されたものらしい。法律の是非はともかくとして、漫画が面白い。このクオリティの漫画が今回の騒動ではほとんど出てないってのが寂しいよね。

東京古書組合90周年記念シンポジウムを企画して

うーむ。何かに答えているようで何にも答えていない気が…。デジタル化の余波が古書店にまで及んでいる事実に対して、「ピンチをチャンスに考えろ!」というのはいいけれど、じゃあ何するのよ? という話は何もない。そもそも古書には骨董品としての価値があり、その市場は今後も残り続けるだろう。

問題は資料として古書を購入していた人がデジタル化によってごっそりいなくなってしまうことだろう。「依然として残る紙媒体の特性への慣れから、紙を志向する人間が残るはずだ。古書業界はそこに入り込める。」というのも変だ。なぜなら古書業界はもうそこに入り込んでいるからだ。そして、そこから人が抜け出ていくことを止める妙案がないことが問題だろう。

「いまどき左翼過激派」の系譜

ブラック・ブロック、ウォンブルスなどの反グローバリズム団体、シー・シェパードなどの環境保護団体、他にも動物解放戦線(ALF)など様々な組織があるらしい。ネタなのかマジなのかさえわからないんだが、もちろんみんな大真面目にやっているのだろう。こうなると、もはや右派と左派で分けることが何を意味するのかさえもわからなくなるね。

ベーシックインカム7つの長所

山森亮『ベーシックインカム入門』もまだ読んでいないので、アウトラインさえ掴んでいるとは言い難いのだが、ベーシックインカムの最大の長所は「不公平感がなくなる」ということだと思う。逆に言えば、ベーシックインカムになれば幸せになれるとか、財政的に上手くいくとかそういうことは一切ない、何となくそんな気がする。

Posted by Syun Osawa at 01:55