bemod

2010年05月11日

ユー・ガット・サーブド

監督:クリス・ストークス/2004年/アメリカ

ユー・ガット・サーブドニコニコ動画の「踊ってみた」タグからR.A.Bを知ってブレイクダンスにハマったのが2年半ほど前。いつしかYoutubeのブレイクダンスを中心に見るようになって、ようやくこの映画にたどり着いた。

ブレイクダンスをメインに扱った映画として、一部ではかなり話題になっていたらしい。TSUTAYA新宿店には、ダンス系のビデオだけを特集したコーナーがあって、そこでもオススメ作品として取り上げられていた。ダンスって、僕のような門外漢にはまったく視野に入らない世界なんだけど、わざわざコーナーが設けられているってことは、決して少なくない人数の熱い信者によって支えられているジャンルなんだねぇ。

作品自体は、まぁ…良くも悪くもなく普通のアメリカン青春グラフティって感じ。ブレイクダンスだけあって、バトル形式で話が進むぶんだけ、日本の漫画的なエンターテイメントに近かったかもしれない。バトル形式は、どういう経緯で最後の戦いを演出するかってところにすべてが掛かっていて、その中で、ライバルチームと味方チームの良さを引き出しつつ、チームの中の友情やら恋やらの問題を一気に解決していかないといけない。そういう視点で見ると、最後のバトルへ続く話の流れは、上手く演出されていたように思った。ただ、わかりやすい構造があったぶんだけ、そっちに力が注がれてしまい、ドラマの部分はあっさりしていた気もしなくもないが…。

とはいえ、この作品において最も重要なのはダンスの部分であって、ぶっちゃけそれ以上でもそれ以下でもない。特にオープニングのダンスバトルは、ラストの対決よりも秀逸だと思う。これを高校生の時に見ていたら、多分僕も衝撃を受けてダンスにハマっていたんじゃないかな。

Posted by Syun Osawa at 00:21