bemod

2010年05月20日

100億稼ぐ仕事術

堀江貴文/2005年/ソフトバンククリエイティブ/文庫

100億稼ぐ仕事術今をときめく佐々木俊尚氏がゴーストライターとして書いたと言われているビジネス書(?)。この本に関わった佐々木氏と著者である堀江氏が、発行日から5年経った今も第一線で活躍しているわけだから、本の中には何かしら重要なことが書かれているかもしれないと思ってサクッと読んでみた。

本の前半部分に堀江氏の起業するまでの半生が簡潔に書かれていて、それがとても魅力的だった。東大のバイト時代にすでに世のサラリーマンよりはるかに高い給料を貰っていたあたりは、同じく東大の学生時代に起業したリクルートの江副氏と同じ。エイベックスのMAX松浦氏も学生時代に、貸しレコードでかなり儲けていたらしいし、このレベルの人たちはすでに学生時代から次元が違うようだ。

興味深かったのは、メールを非常に重視している点だ。メモも取らず、すべてはメールの中で管理していたという。たしかに、言われてみればその通りだと思う。メールは今でも誰かと連絡を取る重要なツールとして機能しているし、携帯でもマンガ喫茶でもどこでも利用できる。メールの返信が億劫だと思っている僕の考えなどは、その時点で終わっていたわけだ。

EXCELやPowerPointを批判していたのも面白かった。EXCELを使うと余計な情報や仕事が増えるという考え方も非常に納得できる。僕の会社でもEXCEL好き(マクロ好き)な人が結構いて、どーでもいい表をみんなでこぞって作っている。そういう行為を僕はどこかアホだと思っていたのだが、回りのみんなは「便利になった〜」と喜んでいて、さらにEXCEL信奉が広がるという状況がある。だから、僕の考え方はマイノリティなのだと思って諦めていたところに、堀江氏が批判的なことを書いていたので、ちょっと安心w やはり「EXCELやPowerPointを使って,仕事をした気になる」ことは悪なのである(声を大にしては言えないが…)。

ところで、今、堀江氏はtwitterとブログにハマっている。さらに、ニコニコ生放送に有料チャンネルを持つなど、多用なツールを使いこなすというハイブリッドな戦略に出ているようだ。堀江氏は今でもメールがビジネスツールの中心だと考えているのだろうか? それとも、そういった思考回路は捨てたのだろうか? そのあたりは少し気になった。

Posted by Syun Osawa at 01:18