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2010年09月28日

眠れない夜の精神科 ― 医師と患者20の対話

中嶋聡/2010年/新潮社/新書

眠れない夜の精神科東大医学部卒で沖縄在住の精神科医が書いているというスペックの珍しさも手伝って、前から少し気になっていた心関係の本を読んでみる事にした。昔はこの手の本には全く興味はなかったのだが、30歳を過ぎてから少しずつ気持ちが陰鬱としてきているような気がしていて、そんな自分の上がらないテンションの原因を知っておきたいという気持ちは日増しに大きくなっている。

この本では、精神科にやってくる患者さんの質問から代表的なものをチョイスして、具体的な症例を紹介しながら(一部は文献によるものだが)、平易な言葉でアンサーを返している。

で、わかったこと。僕はこの本を読むまではうつ病ではないかと思っていたのだが、それ以前に「対人恐怖症」らしいことがわかってしまったw 対人恐怖症というと、どもりなどを含めてコミュニケーションを上手く取れない人の事を指しているのかと思ったら、そうではなかったのだ。対人恐怖症の人が最も苦手とするのは、親しい人間関係の人や初対面の人ではなく、ちょっとした知り合い(会社や学校の人など)との付き合いが著しく苦手な人のことを指すらしい。

そして、このタイプが最も自意識過剰なタイプだと書かれていて笑ったw 自分は自意識問題からは遠いのではないかと思ってたのになぁ。恥ずかしい…。

この本を読む前から、僕はてっきりうつ病だと思い込んでいたから、すでにカウンセラーが書いた「軽うつ」の本を手に入れている。これはもったいないので読むとして、それ以上に対人恐怖症の本を迅速に読もうと思う。まぁ…読んだからどうなるってわけではないが、自意識過剰な自分に気づかなかった自戒の気持ちを込めつつ、「そういうネガティブなことにも真摯に立ち向かう自分ですよ」という自分アピールをしれっと書いている。そして、それこそが自意識過剰というね…ああ…やっぱ鬱かもw

Posted by Syun Osawa at 00:33