bemod

2010年11月09日

exPoP!!!!! vol.43

2010年10月28日/19:00−22:45/渋谷 O-nest

数カ月前に買った中古のノートPCで、今回ライブに出たバンドの出演順に感想をツラツラ書いていたのだが、いつの間にかそれらが消えていて、後半に追加で書き足した感想しか残っていなかった。さすがにもう一度書き直す気も起きないので、その追加分だけをアップ。

楽しみにしていたThe宇宙人sは見れず。東京カランコロンは楽しい感じ。そんな感想を書いたはずw で、mothercoatは出だしの曲が踊るロック的な雰囲気だったので思わず今風のノリを楽しんでやろうかと思ったら、後半はそういうスマートな方向ではなく、わりとガチャガチャしたスタイルだった(いい意味でね)。そんなライブの攻撃性も印象的だったが、ちょっぴり中二病が漂ったフライヤーが強く印象に残った。

OverTheDogsを見てすぐにRADWINPSを想像してしまうのは、完全に僕がおっさんになった証拠だなと思う。たぶん現場にいた女子高生は完璧に違った世界に見えているはず。このバンドはちょっと前にYoutubeで何曲か聴いた事があって、今回もその曲が何曲か披露されていた。彼らの歌を今の若者たちが強い共感をもって受け止めているのだとしたら、キミとボクの小さな世界は、今もまだ有効ということだ(根深く続くセカイ系問題)。

他にもベースの人がなぜか妙にいかついとか、よくわからない手の動きをファンの女の子が真似ていて、オタクがアイドルの振りを真似しているのがキモいとか言われているが、それは女も同じじゃねーかと思ったりとか、まぁいろいろある。いろいろあるにせよ、ともかくああいう普通の小さなライブ会場でまっすぐなポップソングを聴けたのがわりと僕の胸に響いた。

歌い方のせいかちゃんと歌詞が聴き取れるので、その歌詞から彼らの表現したい世界を共有することができる。最後の「本当の未来は〜」って曲も、おっさんからしたらぬるいはずなんだけどね、歌詞とかマジメに聴いてたらちょっと感動したよね。何でだろw

で、最後がクリープハイプ。

『QuickJapan』とかが好きそうなビジュアルのボーカルのMCがなかなか面白い。あとハイトーンボイス。何て言うんだろ…失礼ながら、「まさに今! 瞬間最大風速の真っ只中!」みたいな感じ。ぶっちゃけ僕はこの手の音はかなり好き。キャッチだし、ギターのリフがU2のエッジばりに気持ちいいし。

ボーカルの人がMCでArt School系とか自虐的なギャグを言ってたが、個人的な印象としてはもうちょっと高円寺風味のキャッチな印象。家に帰ってからYoutubeで見た「 左耳 」のPVが流行りに乗っかりすぎなのもご愛嬌。今の時代はいかに先行している波に上手く乗っかるかというのも勝負のポイントになっていたりするので、これはこれでいいのかも。

後日、TSUTAYAへ行ったらたまたまクリープハイプのCDがあったので借りてみた。そしたら、店員さんが「私、クリープハイプのファンなんです!」と言っていて驚かされた。凄い人気なのね。おっさんになると音楽業界を取り巻く空気感とか、その手のムーブメントに疎くなってくるので、こういう反応も含めて勉強になる。若い子のアンテナの感度はやっぱいいね。いやほんとに。

Posted by Syun Osawa at 00:21