bemod

2011年01月06日

S☆G☆Pインストア・イベント

2010年12月25日/19:10−19:40/秋葉原Ishimaru 8F

秋葉原へ行く用事があったときは、石丸電気のイベントをチェックする習慣が身についてしまっている。この日も夕方遅くに石丸電気に立ち寄ってみたら、いいタイミングで入場フリーのイベントに遭遇した。

よって今回は完全なるファーストコンタクト。ディスクユニオンでカッコつけてジャケ買いするのと同じようなものである。名前の印象から、最初はSUPERGiRLSとぱすぽ☆がAKBアイドリングみたいなコラボをしたのかと思ってたくらいで、何人組なのかも知らなかった。

もっとも、前座で登場したSubmarineも「GPS」とか言って名前を間違えていたから、まだできて日が浅いユニットなのだろう。S☆G☆Pは3人組で、衣装は亀戸産ストリートに出ていた頃のPerfumeみたいな感じだった。

持ち曲は1曲で、曲のタイトルは「さよなら☆プラネット」。不思議なことにこの曲どこかで聴いた記憶があった。どこで誰が歌ってたのかはまったく記憶にないのだが、おそらく小桃音まいあたりが歌ってたのではないだろうか(違うかも…)。しかも、これがなかなかの良曲で、メジャーコードのAメロがサビのところでマイナーコードに転調するというアイドル歌謡の王道のコード進行を抑えつつ、1つのパッケージとしてカッチリ仕上がっている。

若干オタ向けに最適化されすぎている気がしないでもないが、アイドルとダンスミュージックのハイブリッドを、クラブサイドではなくアイドルサイドに落とし込めばこういった形になるのかもしれない。思想の世界では、極右翼や極左翼といったように思想が極に(地下に)行くほど過激になっていくのだが、アイドルの世界では地下に行くほどぬるくなるという不思議な現象がおきている。それはミキティの「お仕置きキボンヌ」の頃からほとんど更新されないような空間だ。

この空間を押し広げたのは間違いなくAKB48で、アメリカの経済を比喩にすれば、サブプライムローンが低所得者が一戸建て住宅をバリバリ買って経済が膨らんだ状況と似ているように思える。DD(誰でも大好き)ならぬDI(誰でもアイドル)の状況は、それと同時に彼女たちが歌うどんな楽曲もヲタ芸の円環の中に回収されていくことを意味する。

アイドルとヲタの最適化されたコミュニケーションが支配する世界。この閉じたまま(つまり地下のまま)拡大された世界が、アメリカのバブル崩壊と同様に、崩壊する日がくるのだろうか? それがAKB48の人気急落と同時にやってくることは恐らく誰もが感じているところだと思うが、今はそれをわかりつつも熱狂しているということなのだろう。

えーと、何の話だっけw GPSのイベントの話だった(違w)。

Posted by Syun Osawa at 01:58