bemod

2011年05月21日

プッシーキャッツ

監督:ハリー・エルフォント、デボラ・カプラン/2001年/アメリカ

プッシーキャッツ前から英語の勉強をしようと思っていたのだが、なかなか踏み切れずにいた。その一番の理由は、やり始めてもすぐ飽きるということだ。この飽きというのは恐ろしく、例えばNHKのラジオ講座などを聴き始めようものなら、1か月もしないうちに飽きてしまう。英語への意欲が、簡単に飽きに屈してしまうのは、僕にとって英語がそれほど重要ではないからなのだが、それでも身につけられる年齢としてはギリギリかなと思うので、見切り発車で始めてみることにした。

で、最初に決めたのが、映画はエロバカコメディを見るということだ。これならどんなB級映画でも飽きずに見れそうだし、使っている英語にしたって見る客の層に合わせて簡単なはずだ。僕はこれくらい程度を下げないと英語学習の飽きを克服できないと思う。

てな具合に、非常にレベルの低い決意で最初に見始めたのがこの作品だった。少し前にダンス映画にハマっていたこともあり(この趣味は今でも継続中であるが)、それに類似するものとして手に取った。ギャルバンもので、日本のギャルバンとの比較で何やら面白い発見があるかもしれない、そんな期待もあった。結果的には、その淡い期待は裏切られ、本当に可もなく不可もなくというような内容だったわけだが…。

サブリミナル効果を使ってポップ・ミュージックを量産している秘密結社という設定も悪くないし(音楽業界へに対する批評性を持っているとも言えるので…)、それを中盤まで伏せた形で、途中まで冴えない田舎のギャルバンの成長物語として描いていたところも僕の期待していたところだ。ただ、何と言うか、あと一歩ドライブ感が足らなかったようにも思う。設定をどの程度リアル系でいくか、SF系でいくかと考えてできた折衷案がこの中途半端な感じだったのかも。

日本で流行の空気系ドラマでもギャルバンものは多いし、そうした文脈でアメリカの郊外に住む女の子達の青春群像として見れるかと期待していただけに、そちらはあっさりスルーされ、非常に安易なSF設定(これはこれで馬鹿っぽくてよかったが…)と、これまた安易な恋愛に話が流れていったのは少し残念だった。あと、もう少しエロが多いとよかったのだがw

Posted by Syun Osawa at 13:11