bemod

2011年05月26日

exPoP!!!!! vol.49

2011年4月21日/19:00−22:30/渋谷 O-nest

いやー、今回はかなり僕得なライブだった。

…と言っても、この感想を書いているのは、ライブからおよそ1ヵ月後だったりするので、それほど鮮明に音を記憶しているわけではない。それでもexPOPのホームページで出演バンドの名前を見た瞬間、脳がいい感じに反応していて、いまその心地よい気分を逆算しながらこの文章を書いている。

サンクスの脇にある小汚いエレベーターを上がっているとき、耳に飛び込んできたLo-Fiの音がまず気持ちよかった。僕の好きなダウンテンポなビートに、これまた僕が好きなバラエティに富んだ演出(民族的だったり、ブルース的だったり)が加えられている。

次のFragment×leno(術ノ穴)はヒップホップ畑の人らしい。もちろんその手の音楽に疎い僕は、埼玉から来たというだけで『SRサイタマノラッパー』を連想してしまう情弱野郎である。実際には、彼らの音はインスト多めだし、かなりハードコアなので、あの映画とは随分とかけ離れているのだが、勝手に「この人たちは頑張っている」というわけのわからない思いを抱きながら見ていた。

続いてのMaNHATTANもいい。もうアーバンって感じw この表現の貧困さは、彼らの問題ではなく僕の問題であって、実際に彼らの演奏も素晴らしかった。僕はダウンビートのインストでダンスミュージックにアプローチしている人たちが無条件で好きなのだ。

で、最後にL.E.D。まぁ、ROVOを思い出すよねぇ、方向性は全然違うんだろうけどさ。何というか、単純にレベルが高くて、音に圧倒されっぱなしだった。その前の3バンドも熱かったけど、それを全部引き受けてそれをさらに上に持ち上げるようなパワーがあったように思う。6月にライブがあるとアナウンスされていたので、すぐにチケットを買った。

今回わかったのは、僕の一番好きな音って、ダンスミュージックを前提としつつも、それをただBPM120以上のテンポで処理していくのではなく、もっとゆったりしたところで下地を作りながら、臨機応変に上げたり下げたりするような音なのだ。それをロックでダンスミュージックをやるとか、そういうアプローチではなく、あくまでベースにダンスミュージックがあるから、アンビエント風のアレンジになってもドローン系にはならない。そのあたりの音をバラエティ豊かに聞かせてくれた今回のライブは、まさに僕得なライブだったと思う。

Posted by Syun Osawa at 00:01