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2012年06月21日

伝わる!文章力が身につく本

小笠原信之/2011年/高橋書店/A4

伝わる!文章力が身につく本もともとこのブログは文章が上手くなるために始めたのだ。書き始めた当初は少しは上達している感じもあったのだが、最近はそういう感じもまったくせず、以前より下手になっているような気もする。

その一番の理由は、考えずに書いているからで、出来上がった文章はほとんどまとまりのないものになっている。優秀な人ならば考えずに書いてもそれなりのところに収斂されていくのだろうが、下手糞が書くとそうはいかない。しかも、理系脳の弊害なのか読んでいて楽しいような味わい深い文章にもならないので、読みにくい断片的な文章がグチャっと集まっているだけである。

だったら考えて書けよということになるのだが、いちいち構成を考えていては今度は書く気力自体が失せるのだ。不思議なもので、考えずに書き始めて、書き終わる頃に何となく考えがまとまってるくらいがちょうどいい。だから、このブログに書かれている文章というのは本当にチラシの裏に書き付けられたような文章なのである。

そんなわけで、何も考えずに書くスタイルでもそれなりにまとまった文章に仕上げるための本を探していたら目に留まったのがこの本だった。文章力を上げるための本の多くは、構成を考えて書けと書かれているものが多く、僕の意図とは反する。この本はそうした文章を書く上での大前提よりも、「〜が」を何度も続けるのはよくないとか、似たような文章は一つにまとめろといったような初歩的で技術的なことを丁寧にレクチャーしてくれていて勉強になった。

Posted by Syun Osawa at 23:27