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2012年07月31日

アニドウ・望月信夫氏追悼上映会

2012年3月10日/19:00−21:30/なかの芸能小劇場

久しぶりのアニドウ上映会。アニメーション研究家の望月信夫氏追悼イベントとして、テックス・アヴェリー作品が上映された。最近は三次元ヲタのほうにウェイトが移りすぎて、アニメを全然見ていない。そんな乾いた脳内にアヴェリー作品を大量投入したものだから、上映会後には一発キメた後のような変なテンションになってしまった。

僕は過去にFLASHアニメーションにハマっていたことがあって、数年の間、毎日しこしこと動画を描いていた。その経験から、アニメの場合は動きに注目してしまうことが多い。アヴェリーの作品が作られた時代はアニメーションの黄金期で、大量の資本と人員が投入されてアニメーションが作られていた。そのため、動きに限って言えば、今のリミテッドアニメーションでは実現できないような贅沢な動き(無駄な動きとも言えるのかもしれない)が展開されている。

特にリアリズム志向に対するアンチとも言えるような過剰なまでに誇張された動きは、絵を動かすことの楽しさを極限まで引き出しているようにも思える。もちろん、ストーリーの面白さもあるのだろうが、動きを用いたギャグにばかり注目してしまうのは、今のアニメが放棄してしまった「アニメーションとは何か?」という素朴な問いに対して、糞マジメに答えを探しているように思えるからである。

Posted by Syun Osawa at 03:47