bemod

2012年08月01日

すべてのアイドルはアイドルヲタになる

アイドル好きを公言するアイドルが増えて久しい。AKBグループの中にハロープロジェクトのファンを公言するメンバーがたくさんいることはよく知られているし、ハロプロの中でもBerryz工房の熊井友理奈さんを推すスマイレージの福田花音さんなどは有名なヲタアイドルである。

最近では、モーニング娘。の9期メンバーの生田衣梨奈さんが同じグループの5期メンバー新垣理沙さんをファンであることを公言し、新垣さんのバスツアーにファンとして参加して話題になった。僕も2chの実況スレをリアルタイムにチェックし、その目新しい行動を楽しんだ一人である。

そうした状況に対して、モーニング娘。の新リーダーになった道重さゆみさんはアイドルは「ステージの側にいてほしい」と言っている。道重さん自身、同じグループのメンバーである鞘師里穂さんを溺愛し、常にブログでその心情を吐露しているため、「お前が言うな!」的な突っ込みは免れないとはいえ、あくまでネタとして通用できるところに留めているが彼女なりのさじ加減と言うべきなのかもしれない。

この話にオチはない。

…というよりも、オチを決めて書き始めていないので、結論がまったくどこへいくかもわからないのだが、ともかくアイドル業界というコミュニティの中で自己完結するようなコミュニケーションが増えているようには感じられる。芸能界全体を見渡せば、歌の上手い歌手はたくさんいるし、踊れるダンサーもいれば、女優もいる。にもかかわらず、あくまでアイドルという領域の中に目指すべき目標を設定するのは、なぜだろうか?

アイドルとは何か?

この素朴な問いには明快な定義などないが、10代の頃に青年誌やアイドル雑誌に出ていたような人も、タレント、女優、歌手といった肩書きの中で活躍するようになる。アイドルグループの場合それは顕著で、アイドルグループを卒業した瞬間にアイドルというタグが静かに外され、別の肩書きがタグとして貼り付くことになるのである。

そうであるならば、アイドルとはあくまである一時期の通過するべき何かなのであって、そこが最終的な目標ではないはずだ。しかし、多くの子はアイドルに憧れ、アイドルを目指す。このマッチポンプ的なクローズドコミュニティは、芸能界というコミュニティとは少し異なる輪郭を持っているように思える。

うーむ。考えがまとまらない。

インディーズで活動するアイドルを含めて考えれば、彼女たちの大半が学生であり、アイドルとしての活動から得られる収入も極めて少ない。当然のことながら、それを職業とすることは出来ないため、学生という属性から離れた場合、親元でそれを続けるか、バイトをしながらそれを続けることになる。

…いや、この方向でもないな。

「人はなぜ彼女たちをアイドルと呼ぶのか?」

こっちかもしれない。いや、違うかもしれない。タイトルだけ決めて書き始めれば、考えがまとまるだろうというのは甘い考えだったようだ。僕はいま酷く混乱し、何を考えて書き始めたのかもわからなくなってしまった。足りない脳みそを無理にフル回転させるからこういうことになるのである。考えたいのはアイドルを取り巻くコミュニティについてだ。しかし、僕にはハードルが高すぎた。

Posted by Syun Osawa at 02:55