bemod

2004年09月10日

エイベックス・ドリ〜ム 3

beatfreak前回からのつづき

だいぶ間が開いてしまった気が…。

『エイ・ドリーム』の著者、水草岳司氏はその後いかなる運命を辿ったのか? 彼はヴェルファーレの再建を断った後、1999年に退職する。ちなみに水草氏が退職するまで編集長を務めていた『beatfreak』は、現在発行人が松浦氏、編集人が倉地豊氏となっている。

インターネットでわかる範囲で調べてみると、水草氏はエイベックス退社後に HU-Recordings というレーベルで活躍したようだ。会社概要をみると設立は2001年となっている。ヒューコネクトという会社の一部門を担う形で運営されているようだが、ホームページの更新は2003年で止まっている。

また、アニメ事業にも進出しており『 穹蒼〜SORA〜 』のサウンド・プロデューサーとして水草氏の名を見つけることができる。しかし、このアニメ事業もまた2003年12月を最後に更新が止まっている。映像を担当している 映像集団ねこやのホームページ には以下のような文章があった。

※リンク先の「穹蒼〜SORA〜オフィシャルページ」につきましては当方が管理運営しているわけではありませんので、更新時期等のご質問を頂きましても、お答えできかねます。ご了承ください。

どうやら事業そのものが頓挫しているようだ。エイベックスの創業者である鈴木氏がエイベックス退社後に立ち上げたレーベルが、その後頓挫したのと似ている。エイベックスを内側から眺め、かつてエイベックスが持っていたはずの「町田スピリット」をもう一度甦らせたいという彼らの思いは、ショウビジネスの世界の中でもろくも散っている。

僕も成り上がりの思想が好きだ。たくさんの障壁を乗り越えてゼロから成り上がる。そのときスピリットは多くの人を打つ。しかし、『エイ・ドリーム』やその周辺から見えてきたものは、島本和彦のこの思想であった。

それはそれ、これはこれ

「運」と「資本」なんだよな。結局。

追記

某関係者から情報をいただきました。Hu-Recordingsというレーベルは水草氏が立ち上げたものだそうで、ここはCDを出すときだけ使用しているレーベルだとの事です。水草氏自身はエイベックスを退社した現在も音楽業界の現場で活躍されているそうです。妄想からの決め打ち、大変失礼致しました。

Posted by Syun Osawa at 01:11