bemod

2005年04月02日

ヘヴィメタル FAKK2

監督:ミシェル・ルミール、マイケル・コールドウェイ
2000年/アニメ

ヘヴィメタル FAKK2名作『 ヘヴィメタル 』の名前を冠につけてはいますが、続編によくあるダメダメ感がどアタマから伝わる微妙な作品。絵はたしかにそれなりに綺麗だし、ふんだんに3Dを取り入れてはいるんですけどね。それとアニメの面白さは別なんだという事を今回はっきりと思い知らされた気がします。

世界観のダメダメっぷりは前回の方が凄いんですけど、それは愛すべきダメダメっぷり。こっちはサントラのヘヴィメタだけが威勢がよくてそれが悲しいくらいに空回りしています。

そもそも物語発動の動機が「絶大な力を手に入れたタイラーがこれといった根拠もないままにある星を滅ぼし、帰りがけに美人姉妹の妹を連れて行く」というところにあったりするので、その辺は愛すべきと言えば愛すべきなんですけど。残念ながら今回は前作の廃れた感じがほとんど出ていなかったので、アウトローアニメとしてはB級(意味不明)かなぁと思います。とはいえ愛すべきダメさが全くないわけではなく、例えば鋼鉄の手錠で繋がれた妹を姉が助けるとき、なぜか素手で簡単に外してしまうところとか清々しいですw

ちなみに、この微妙な作品が作られたキッカケは、同名のグラフィック・ノベル誌『ヘヴィメタル』を買収したケヴィン・イーストマンが美術監督としてクレジットされているあたりにあるらしいのですが…真意の程はわかりません。

Posted by Syun Osawa at 21:55