bemod

2005年05月23日

週刊アニメ雑感 2005.05.23

教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書ちょっと自慢など。

『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』で、資料協力として僕の名前が出ております。うへ。うれしい。こうやって小市民は救済されるんだな、きっと。新宿紀伊國屋でも平積みを確認、大盛況のようで。

今週は『 コルトマルテーズ 』の記憶が頭の中を充満してる。あとは、時間帯的にジャストなフジテレビの『ハチミツとクローバー』を何となく見てしまっていることが気がかり。『エウレカセブン』の「これ本当に面白いの?」感が週を追うごとに強くなる今日この頃。はぁ。

Et si la vie e'tait si facile?

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by Petra & Jean-Francois Moriceau(アニメ制作)

これもフランス産でしょうか。実写と3Dとトレースという流行の組み合わせのCM。アニメはファンタジーを演出してこそアニメだってのがよく伝わる秀作だと思います。PEUGEOTにしろ、GOLFにしろ、ヨーロッパの車のCMはなかなか素敵ですね。

オリジナル曲「Good Days With You」

(flash/4.6mb) web

飛鳥動画の新作。『分水嶺』のスピンオフというとっても日本的なSD系の流れですね。このチームの作品はFLASHアニメという限定されたカテゴリの中で最大限の仕事をしようという心意気みたいなものを感じます。水の中のシーンをはじめ、全編にわたって背景が丁寧に描き込まれていて、物語世界が非常に明朗です。改めて背景の重要性を思い知らされました。羨ましい。

影片

(flash/1.86mb) web
by diablo.cc

またまた中国人FLASH。国家間の摩擦とかに翻弄されることなく、メモっていくと中国系はどうしても多くなってしまいますね。音楽はモロパクリ。『ハウルの城』です。宮崎駿ファンが中国にもいるんですね。それが嬉しいです。丁寧な作風が心地良く、途中まではこれは凄い作品なんではないかと思わせる匂いがある。ところがこの作品、途中から一気にわけのわからない方向へ向っていく。嫌いじゃないです。

フィリックスの海底探訪 Neptune's Nonsense

by パート・ジレット/1936年

フィリックスは僕が小学生だったときに何故かリバイバルで流行してた記憶があります。1990年ごろだったでしょうか? 今もって謎のブームでしたが。この作品も短編としてのストーリーの簡潔さと、アニメーションの持つ映像の力を兼ね備えています。家で飼っている魚が海にに残した恋人を忘れられず落ち込んでいるのを見て、フィリックスが海へ彼女を探しに(捕まえに)いくというストーリー。それだったら飼っている海へ返してやれよって思うんですけど、そうでないところがアメリカ映画って感じです。所有欲旺盛ですね。

黒ちゃん坊やと海賊蛙 Bosko And The Pirates

by ハーマン・アイジング/1937年

これはビビッた。1937年にカラーでここまで音楽とシンクロさせた作品を作っているなんて…。いや、他にもそういう作品はたくさんあるんですけどね、これはビッグバンドをもろに映像化していて、なおかつタップなんかの踊りも加えているんです。短編アニメーションのルーツがミュージッククリップに近いものであったことは、近年の短編の状況を考えると面白い繋がりだと思います。ただ、同じ事をやっていたとしても、僕が作っているものとの間にあまりにも差がありすぎてヘコみます。マジで。ハーマン・アイジングの作品は真剣に追ってみようかな。

Posted by Syun Osawa at 19:46