bemod

2006年09月01日

ポール・グリモー展

2006年6月30日−8月31日/東京日仏学院ギャラリー

ポール・グリモー展どっちかというと原画展に近いかな? しかも、展示会というほど点数もなかった。

展示されていたのは木炭ペンで書かれたイメージボードと、『王と鳥』で実際に使用された背景とセル画が数点あるだけだった(これはこれで貴重ではあるが)。

どうやら背景はガッシュを使って描いてるらしい。中学生の頃にBSで見た『王と鳥』は、背景が鮮やかで日本のアニメとは違うぞ! 凄い! とか思っていたんだけど、実際に見ると日本アニメの背景に近い印象だった。

素描というか木炭ペンで描かれたスケッチはわりかし丁寧に描かれていて、陰影の捉え方もしっかりしてる。デッサンがちゃんとできるというのは羨ましいですね。彼の略歴を見ると美術系の学校に行ったわけでもないらしく、独学で学んだようだ。しかも8ミリビデオを自分で自作したとか、なんか凄い時代(こちらもある意味羨ましい)。

あと、アニメーションの仕事だけだなく、イラストとかデザインとかもかなりバリバリやっていたみたい。そして映画にも何本か出演していたそうな。だから『 ターンテーブル 』での本人出演が様になっていたのかと、いろいろ納得した。

いずれにせよ、彼の短編はいつか全部見てみたい。

Posted by Syun Osawa at 01:28