2006年12月01日
ピカソとモディリアーニの時代展
2006年9月2日−10月22日/Bunkamura ザ・ミュージアム
ピカソやモディリアニが活躍した時期の画家達をセレクトした展示会っていろんな美術館で企画されている。似たような企画を何度やっても需要があるんだから、当時の芸術はまだ耐用年数があるのだね。来年には国立新美術館(何だそりゃ?)でも似たような展示会が企画されているみたいだし。
村上隆さんの『 芸術起業論 』(幻冬舎)を読んだ直後という事もあって、今回は欧米の美術界のルールの中でしのぎを削る芸術家達の作品群として眺めてみた。そのように見るとたしかにスッキリする。みんな「自分の絵」をいかに作り出すかに苦心している様子が見えてきた。
最初にピカソ、ブラック、モディリアニなどの絵がダーッと並んでいて、その後、ミロ、カンディンスキー、パウル・クレーあたりの作品が続く。最後に素朴派と称していろいろな作家の作品が並んでいた(ルソーはなかったが)。
何だか芸術家のセレクトショップに来ているみたいな感じだった。モディリアニの《赤毛の少年》なども良かったが、僕の知らない作家さんの作品が特に心に残った。ベルナール・ビュッフェ《身繕いをする女たち》とかカミーユ・ボンボワ《ヒナゲシの花束を持つ田舎の娘》など。素朴派のカテゴリで紹介されていたこのあたりの作品は、何だか日本の「かわいい」に似ている。
そういえば、モディリアニって映画になってたんだよなぁ。だいぶ前だけど。あれ見ようと思ってすっかり忘れてた。
Posted by Syun Osawa at 00:17