2008年01月06日
国語入試問題必勝法
清水義範/1990年/講談社/文庫
表題の「国語入試問題必勝法」だけ読んだ。国語の入試問題の解き方を小説の形式で紹介している。一部を以下に紹介。
国語の読解問題の選択肢は、通常「大」「小」「展」「外」「誤」に分けることができる。「大」は問題文の内容を整理して、より大きな一般論へ拡大している。「小」は問題文の一部分だけを取り出したもの。「展」は問題文の論旨をもう一歩展開させたもの。「外」はちょっとピントが外れているもの。「誤」はただのデタラメ。
この中で正解は「外」である。
外はピンぼけ気味のつまらない文章であることが多い。しかし、誤りがないことから正解になると書かれている。もちろんこれは小説の中での話。真に受けてはいけないけれど、宮本哲也『 超強育論 』(ディスカバー21)の国語の項目にも同じようなことが書かれていた。
そのほかにも「長短除外の法則」とか「オカルトはひっかけ、人情ものに正解あり」など、怪しげな法則が紹介されている。これもギャグである。要するに、国語の入試問題というのは愚問なのだから、難しく考えずに愚答すればよいということだ。笑えるような笑えないような話である。
Posted by Syun Osawa at 00:11