bemod

2008年01月08日

超強育論

宮本哲也/2006年/ディスカバー21/四六

超強育論強育論 』の続編。

今回はより実践に近い内容になっている。小学校3年生を対象にしたパズルのつくり方や小学校4年生〜6年生3学期までの学習方法の流れなどが、具体的な例を挙げながら紹介されていた。

実際に小学校3年生のパズルの問題をやってみたが、これが難しい。そしてハマる。考えれば何とかなりそうで、なかなかならず、だけど思考を積み重ねていくことで少しずつ答えに近づいていく感じがとても気持ちいい。パズルの魅力というのはこういうところにあるのだな。ナンクロにハマる主婦の気持ちが少しだけわかった気がした。

4年生以降の問題に関しても独特の問題が出題されていた。実際の中学入試とどれくらい関連性がるのかはわからないが、難易度は高め。僕が小学生の頃にこれらを見たら、ほとんど解けなかったと思う。

宮本氏の教育論のなかで一番好きなところは子どもに迎合せず、徹底的にプレッシャーを与え続けるところ。そのプレッシャーを跳ね返す営みそれ自体が子どもを強く成長させていくというところがとても好きだ。それも強制ではなく、形式的な方法論に押し込めていないところもいい。また、生徒の進学先として大学の付属校を好まないところも好印象。

僕の無勝手流定説では、金持ちはケンカしないが、賢い奴はケンカするというのがある。宮本氏は賢くなれば戦争もなくなると書いているが、それは嘘だろう。

Posted by Syun Osawa at 00:21