2008年01月29日
サライ 2008年 第3号
2008年2月7日号/小学館/A4変型
ちょっと金持ているオヤジ向け雑誌に藤田嗣治が登場。特集のためにそれなりのページ数がさかれていたが、内容的に目新しいところはなかった。
ただし、藤田の妻である君代夫人が協力しているらしく、画と写真が豊富に掲載されていた(だから買ったんだけど)。僕の好きな《猫(争闘)》も大きく取り上げられている。君代夫人によると、この画に登場する猫はすべて想像で描かれたらしい。
戦争記録画にしても、写真から描きおこしたものよりも、後期の想像で描かれた画のほうがぐっと雰囲気が出ていているし、そういうフジタが僕は好きなのかもしれない。有名な一連の子どもの画についても、すべてモデルはいないらしい。
あと、今回の特集では戦争画以降の後期作品が多く取り上げられていることが興味深かった。残念ながらその点について深く追求されてはいない。美術雑誌じゃないので仕方ないかな。
(関連)戦争と芸術
Posted by Syun Osawa at 00:00