bemod

2008年08月17日

新しい高校物理の教科書

山本明利&左巻健男/2006年/講談社/新書

新しい高校物理の教科書会社の昼休みに物理の勉強をしている。たまたま予備校で物理を教えていた人が入社してきて、近くの席だったものだからいつしか物理を教えてもらうようになったのだ。

今回読んだ本は、ゆとり教育の弊害(語弊がある言い方ですね;;)で学習指導要領で削られた部分を補って作られた文部省未認可の教科書のシリーズで、中学校版 を以前読んだ。

中学の方は前に仕事でちょこっとやっていたこともあって、サクッと読み通せたが、高校になると忘れている部分もかなり多くて少し時間がかかった。とはいえ、昼休みに教えてもらっている物理はZ会の古い参考書を使用しているため、それと比べるとどうしても内容が薄く感じられるし、実際の問題に対応できるかというとちょっと難しいような気もする(計算とかほとんどないので…)。

まぁ…教科書なんてそんなもんか。僕としても単純に物理を楽しみたいだけなので、あまり無理をせずにこのくらいの本を繰り返し読むのが「やりなおし系物理」の教本としてはいいのかもしれない。

あと、物理って微分積分を含めると、凄く面白くなるはずのに、そのあたりは暗記的な公式として扱われていたのが少し残念だった。熱力学の等温変化で仕事を求めようと思ったら積分するわけでしょ? みたいなところも含め、検定外教科書なんだから力学の微分積分を絡めた形の本だったらなおよかったかも。

講談社のブルーバックスシリーズのメインターゲットは高校生。脳みその硬化し始めているおっさんが取り組むレベルとしてはこれくらいがちょうどよい。というわけで、物理に続いて化学、生物、地学と読む予定。

Posted by Syun Osawa at 00:46