bemod

2008年11月10日

文学フリマ&ゼロアカ道場バトル雑感

2008年11月9日/東京都中小企業振興公社・秋葉原庁舎

第7回 文学フリマ文学フリマは一昨年ぶり。

前回 は長嶋有さんらの同人誌『Melbourne1』を買いに行って、エロ同人誌でもないのに凄い盛況ぶりで「文学スゲー!」って思ったわけです。ちょっとだけですが。

で、今回はずっと追いかけていた ゼロアカ道場 が同人誌バトルをするというので、それを買いに行ったわけです。ちょうど同じ日にニセ科学フォーラムがあったために、僕は開会と同時にお目当ての本だけをサッと買って会場を後にしました。ですので、買った時点で東点も大田点も全然知りませんでした。

…と、その辺の話は後にして、ともかく先に戦利品など。

手に入れた本など

飯田和敏『屍学園』
ソメル(さわやか)『Hang Reviewers High』
左隣のラスプーチン『S.E.VOL2』
斎藤ミツ&文尾実洋『腐女子の履歴書』
筑井真奈&雑賀壱『チョコレート・てろりすと』
藤田直哉&井上ざもすき『Xamoschi』
松平耕一&天野年朗(しろうと)『新文学』

今回は、さわやかさんとばるぼらさんのネトラジコンビが同人誌を出されていたり、石原千秋さんのインタビューが載った同人誌があったりしたので、そういうのも買ったのですが、ともかくゼロアカの話を…。

ニセ科学フォーラムから帰ってすぐに2ちゃんねるを見たら、藤田&ざもすきペアが落選していて驚きました。藤田さんが落ちたらニコニコに動画を上げてくれる人がいなくなってしまうじゃないですか。変な話、ニコニコ動画に彼が動画を上げ続けたことが、ゼロアカに興味を持つ層を一段階下にまで広げてくれたように思います。だからこそ、僕もこうやってゼロアカファンとして見ているわけです(藤田ファンではありません、念のため)。普通にやずやチームと藤田チームは残ると思ってました。

てなわけで、ゼロアカ道場もオーラスに近づき多くの挑戦者が消えてしまうことになりましたので、個人的に気に入っていた方の名前でもちょっと挙げておこうかなと思います。

形而上学女郎館の雑賀さん
=「雑賀かわいいよ雑賀」的な消費に近いかもしれない。推してます。

最終批評神話の峰尾さん
=ustでキャラの強さを知った。批評家とは関係ないですけど。

筑波批評社の塚田さん
=ust見る限り一番バランス感覚がいいと思う。武器があればな…。

Xamoschiの藤田さん
=良い意味でも悪い意味でもゼロアカを盛り上げたということに関しては功労者でしょう。勝てると思って演じていたパフォーマンスが、結果的に最高にかっこ悪く受け止められたことについて、僕は彼にこの言葉を送りたいと思います。

「批評界のManic Street Preachersになれ!」

本当にそう思います。

ゼロアカ関係で買った同人誌は4冊で、これは完全に個人的な興味で買いました。「推し」とか関係なく。女子の2チームは百合とBLという知らないジャンルへの興味で、Xamoschiは面子が豪華だったのが理由です。

そして実は、しろうと&松平ペアの同人誌が個人的には一番思い入れがありました。松平さんの「ゼロ年代の学生運動」が革萌同なんかも連想させたりしつつ、最近の若者の関心が絶対に向かないコアなところに突っ込んでいて逆に読みたかったわけです(どこまで共産趣味的なネタとガチを組み合わせてるかが難しいところではありますが…)。

あと、しろうとさんについては、2ちゃんねるの東スレにコテハンとして常駐し、そこからもう一歩先へ進むためにブロガーになった(その頃に彼がスレに書き込んだ内容はちょっと覚えています)。そしてブログで一定の成功を収めて、道場破りに参加したわけです。そういう文脈から考えれば、何ていうか一番熱いですよね。

僕はそういう熱さが大好きです。

いつものことですが、同人誌はいつも即売会の雰囲気におされて買ってしまっていて、それがストレス解消にもなっているため、買っても読まないことが多い。そういうOLみたいな発想では同人誌をつくった人に失礼なので、今回こそはちゃんと読もうかなと思います。少なくともゼロアカが終わる前にw

Posted by Syun Osawa at 01:29