bemod

2009年03月28日

10年先を読む長期投資

澤上篤人/2008年/朝日新聞出版/新書

10年先を読む長期投資本の内容と一切関係ないけど、朝日新書って朝日新聞社ではなくて朝日新聞出版から出てるのね。朝日新書創刊記念イベント に行ったときは、たしか朝日新聞社から出ていたはず…。

てなことはさておき…

さすがに投資本(正確には投資の導入本か)を読むことに少し飽きてきた。同じような本を読みすぎなのか、さしてお金に関心があるわけじゃないのに無理やりこの手の読んでるから飽きたのかは不明。ともかく長期投資の重要性や、そこに潜むリスクについては少しずつ理解できるようになってきた。

これまで読んだいくつかの本は、負けないためのヘタれな資金運用(インデックス型)をすすめていたのに対し、この著者はアクティブも有効だと熱弁をふるっている。また、応援する気持ちで銘柄を選べと株式購入も勧めている。それもそのはず、この本の著者はさわかみファンドのボスで、彼のいう「応援」という形態がそのままさわかみファンドの応援にスライドすることを狙ってもいるのだろう。

長らく投資の第一線で活躍されている人だけあって、書かれている内容は非常に説得力がある。ただ、この説得力は曲者で、じゃあ僕がこの話に乗ったら僕も上手くいくのかといえばそれは完全に別問題なのである。さわかみファンドはアクティブ運用をしており、これまでの本を読むかぎりアクティブはどんなプロでも成功していないと書かれている。だから僕は今のところ株もやりたくないし、アクティブにも賭けたくない。

儲けている例もちらほら紹介さているので絶対というわけではないのかもしれないが、その紹介例がいつもバフェットというのも気になる。ともかく、何で投資に興味を持っているかというと、お金を儲けたいからということ以上に、資本主義というものをより広く体感したいという思いが強いからだ。お金に関するリテラシーも科学のリテラシーと同じくらい大事だということはわかっているので、今更遅いとは知りつつも少しずつ勉強していこう思う。

Posted by Syun Osawa at 00:26