bemod

2009年07月11日

戦争劇画とは何か!?

2009年6月21日/19:00−20:00/ジュンク堂 池袋店

漫画家の小林源文氏と軍事評論家の古是三春氏によるトークイベント。

ことのほか絵の話が熱かった。

絵が上手くなりたければひたすらデッサンしろと。その通りですな。朝から晩までデッサンしろと言っても、若い人はそれができないとのこと。耳が痛いですw 僕の勝手な妄想で、ミリタリー系の漫画家は絵よりもディティールとか、資料的な正確さとかそういったところにこだわりがあるのかと思っていたら、ともかく絵!ストーリー!キャラクター!と実にシンプル。長きに渡って漫画界の第一線で読者の心を鷲掴みにしている人は、結局この本線の部分が歪みない。そして実に太い。

源文氏の漫画はこれまでも何冊か読んでおり、今も積読になっている本が何冊かある。ミリタリー系の漫画界では超大御所なので、この程度の読書量ではイベントに行くのもおこがましいって感じだけど、戦争と芸術 絡みでとにかく興味があったので参加したのだ。

そっちの方向の話になるとすぐにイデオロギーとか政治性みたいなものが持ち上がってくるが、そういう話がしたいわけではない。例えば、宮崎駿氏もミリヲタ趣味を爆発させた漫画を描いているし、戦争というモチーフにはクリエイターを引きつける何かがあるような気がするわけだ。源文氏は人間を描くのに適していると話されていた。

戦争と芸術 的な話から、戦争をモチーフとした様々な作品をマクロ的に接続させると、どう捉えていいのかわからなくなるのでひとまず置いておく。ともかく、このイベントでズンッときたのは、上手くなりたきゃデッサンしろってことでw しかも写真じゃなくて生を見ろと。

35歳までサラリーマンをしながら漫画を描いてたエピソードだったり、今でも朝の6、7時くらいには事務所に入って仕事をしている話を聞かされると、その馬力にただただ驚かされる。あと、宮崎駿さんと対談した話もされてたけど、いつ頃の話だったんだろう…。気になる。

(関連)戦争と芸術

Posted by Syun Osawa at 01:50