bemod

2009年09月24日

獄門島

監督:市川崑/1977年/日本

獄門島大原麗子がヤバい。坂口良子もヤバい。ピーターは別の意味でヤバいw ただの懐古趣味かもしれないけど、この頃のアイドル女優は変化球がないので、今見ても全然可愛い。あと、70年代のピーターの存在感も半端ないねぇ。

今回は結構わかりやすい展開だった。第二作の『 悪魔の手毬唄 』でマニアックな方向に走り過ぎて、登場人物の関係なんかがかなり難しかったからだろうか、説明が丁寧になっていた。文章のテロップを使うなど、これまでにはなかった演出も加えられており、観客の側に要求されるミステリー対応スキルを下げようとする努力が伺えた。

島を舞台にして人間の数を絞ったのも大きいかもしれない。島は密室殺人事件の王道だし、そういう部分もわかりやすい。わかりやすくなった分、首をスパーッと飛ばしたりして、かなり派手な画面をつくっていた。特に際立っているのが死体の表情で、今までの作品の中で一番怖かった。それこそトラウマになるレベルで。

小学校の頃から金田一映画は何度か見ているはずだが、『獄門島』だけはほとんど観た記憶がない。これは「キチガイ」という言葉がオチに使われるので、テレビでの放映が自粛されたのかもね。

Posted by Syun Osawa at 00:25