bemod

2010年06月12日

Aira Mitsukiインストア・イベント

2010年6月5日/18:45−19:10/ISHiMARU SOFT2 7F

今回は妙にアッサリした印象。ちょうど1ヶ月前の LIQUIDROOMでのワンマン・ライヴ が、Sawagiとコラボしてかなり熱かったせいかも。ダンサーの二人がついてるだけでも華やかなはずなのに、ちょっと物足りなく感じるから不思議だねぇ。

今回リリースされたミニアルバム『6 FORCE』は、2枚組みになっていて、1枚目はTerukado、2枚目はSawagiがプロデュースをしている。今のところ、グッとくる作品はないんだけど、LIQUIDROOMでのワンマン の方向性はライブで上がりたい派としては悪くない感じだったので、その印象と合わせて考えればSawagiのアプローチは嫌いじゃない。ただ、2chあたりを見るとかなり評判が悪いようだ。

悪評の理由はいくつか考えられる。あきらかにPerfume経由のエレクトロから逸脱しているし、Sawagiの良さ、Airaの良さが上手く融合されている感じもしない。好きなものを組み合わせてみたら、何も起きなかった…って話なのかもしれない。それでも彼らのアプローチを少し擁護したい気持ちなのは、僕の中で密かにブームになってる「虚構の現場感」に向けて想像力が開かれているからだ。もうちょっと何かやれば、ギアがギュッと噛み合って、いいドライブ感が生まれるかもしれない。そんなキモヲタならではの身勝手な期待感は残っている。

個人的に物足りなさがあるとすれば、アイドルという枠を超えてしまったためか、メロディへのアプローチが弱くなってしまったことだ。前にもブログで書いたことだが、キャッチーなメロディを外して売れたアイドル歌謡曲は多分存在しない(はず)。演出は刺身のつまみたいなものであって、そこにはサブカル的な志向性が出てくるだろう。しかし、それを超えた場所に、人の心を捉える強いメロディがある…という中二病風の夢を抱いてしまっている僕としては、その点についてはもう少し強度がほしかったかなと。そんな感じ。

Posted by Syun Osawa at 00:55