bemod

2010年07月04日

exPoP!!!!! vol.39

2010年6月25日/19:00−22:30/渋谷 O-nest

前回 に続き今回も立ち寄り参戦。出演は、荒川ケンタウロス、小田晃生、マーガレットズロース、ar、Good Dog Happy Menの5組。

荒川ケンタウロスのキャッチさに、「ああ…こういう音楽を久しく生で聴いたことがなかったな」と思う(で、帰って MySpace で音源を聴いた)。次の小田晃生は雰囲気のあるフォークシンガー。不思議なことに小さなライブハウスだとこういうノリの人のほうが僕は何気によく見ていて、僕もわりと好きだったりする。ギター1本であれだけ聴かせられたらいいよねぇ。

マーガレットズロースは、寿町のフリーライブ で見て以来2度目かな? あのときのライブでも歌っていたが「Babyとしか言いようがない〜」って歌う曲はなかなか耳に残る。架空のBenに語りかけながら、最後に歌詞をグッと反転させて自分の話に置き換えるところなども印象的。彼らはもう15年もやっているらしい。それだけで無条件にリスペクト!

arもなかなか素敵なバンドだった。僕の少ないボキャブラリーで例えるなら、和製MUSEとか言うよりも、バンド版のウルリッヒ・シュナウスといった感じ。このバンドのボーカルの人が、途中のMCで「何かを伝えたい。」と言っていて、そのときにブサイク写真集を作ろうとして叩かれていた首都大学生が作った動画の事をふと思い出した。それは「未来の何かのために募金を」という企画で道行く人に募金を募るというものだ。

その動画は、電波少年的なオチもなく(例えば、殴られるとか)、若い兄ちゃんが悪ノリしているようにしか見えないために、コメント欄でも批判的な言葉が多く残されていたが、arのボーカルの人が言っていた「何かを伝えたい」という表現者の言葉に対峙したものだと考えれば、非常にクリティカルなアンサーだと思ったのだ。

まぁ…「何かって何だよ?」っていうだけの話なんだけど、みんな何かの中身が空っぽだってことを知っていて、それでもその何かの中には何かがあるかのように信じていて、その何かというブラックボックスをババ抜きみたいに回し合ってるという、まぁそんな無責任な世界が今だと僕は感じていたりするのである。

この日の深夜にワールドカップの日本×デンマーク戦があったので、Good Dog Happy Menは見ずに退散。それにしても、素晴らしいイベントだーね。

Posted by Syun Osawa at 00:44