bemod

2010年12月17日

東京女子流 LIVE*017 『復刻!白フワ衣装!』

2010年12月4日/17:30-19:30/duo MUSIC EXCHANGE

東京女子流 LIVE*017 『復刻!白フワ衣装!』東京女子流のワンマン。昼のライブをUSTで見ていたらTRFのカバーなんかをやっていたので、これはおっさんホイホイじゃないかと思って、急遽、夜のライブに行くことにした。彼女達のライブはUSTでかなり見ているが、実際に生で見たのは EXTRAVE!!! が初めて。それがかなり良かったこともあって、ロングステージでどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、楽しみにしていた。

そんなライブの最初の曲が、まさかのSPEEDの「BODY & SOUL」だったw 僕は元SPEEDヲタ(初期)なので、これ一発でヤられてしまった。しかもこの日は「Go! GO! Heaven」や「Wake Me Up!」、安室奈美恵 with スーパーモンキーズの「TRY ME」や、MAXの「Seventies」など、おっさんを大量に釣り上げるような選曲のオンパレード。いやー、高まったなぁ。おっさんホイホイだろうが、何だろうが、この路線は素晴らしいと思う。

特に素晴らしいと思ったところが3つあった。

1つめは、ダンスが切れてるところ。僕は、今のアイドルダンスの中心がハロプロからの派生したところにあると思っていて、そのため上半身の動きとフォーメーションに主戦場があるのだと解釈している。一方で、彼女達はロッキンなどのステップも取り入れていて、動きに躍動感があり、他のアイドルよりも踊りの幅が広く見える。可愛さだけではなくカッコよさも同時に追求しているのだろうか。

2つめは、生歌が多いこと。これは当たり前のように思えるかもしれないが、リップシンクがデフォになっている今の時代には結構珍しいように思う。しかも僕が観たライブではSPEEDや安室奈美恵といった、かなりハードな曲を選んでいる。SPEEDの曲などは途中苦しそうな部分もあったが、何よりそれをやりきったというところに感動した。これは若さゆえかも。

3つめは、楽曲にファンクの要素があること。ロッキンを取り入れてるって事は、まぁそういうことで、この路線は早い話がハロプロ路線の方向とは別に、かつてのSPEED路線を取り入れたいという思惑があるのだと思う。「ヒマワリと星屑」などはモロそんな感じ。ただし、良くも悪くもエイベックスのせいか、SPEEDのようにボーカルでグッと引き寄せるようなパワーはまだ見当たらない。ユーロビート(MAXの「Seventies」とか)なら、そのあたりにもアドバンテージを持っているんだろうけど、そっちの路線はエイベックスそのままな感じなので、個人的にはうーんって感じも残る(嫌いじゃないけど)。

まぁ…結局のところSPEEDの幻影を追いかけているだけの話かもw そういう意味でも、過去から素材を引っ張るのなら、小室でもユーロビートでもなく、エイベックスがリベンジしたいのであろうSweetSでもなく、伊秩路線でいってくれたら嬉しいんだけどね(もちろんトイズファクトリー時代の)。女子流ちゃんの次の新曲はSweetSの「Love like candy floss」らしいが、個人的にはSPEEDの「kiwi love」あたりを推したい気持ちだ。

今回、90年代後半のカバー曲を聴いていて、フェードアウトで終わる曲が今よりもずっと多いように感じた。今のアイドルの楽曲はどれもライブ用に最適化されているから、キッチリ終わりの決めポーズをつくれる終わり方が多いのだろう。これも時代の流れだろうね。とりあえず、今日のライブを見て、MCではももクロちゃん、パフォーマンスでは女子流ちゃんが僕の中のツートップである。そして、この両輪によって、僕のアイドル脳はしばらくの間駆動していくことになると思う。

Posted by Syun Osawa at 01:39