bemod

2011年07月15日

アメリカン・ピーチパイ

監督:アンディ・フィックマン/2006年/アメリカ

アメリカン・ピーチパイうーむ。評価が難しいw

この作品はいわゆる男装の麗人モノで、ある意味定番中の定番の設定を、学園ラブコメディに持って来ている。ストーリーは、女子サッカー部が廃部になったサッカー選手のヒロインが、男子サッカー部に入ることを希望したが断られるところから始まる。あきらめきれない彼女は、弟に成りすましてサッカー部に入る…という内容。

ここで最初に引っかかるのは、アメリカでなぜサッカーなのか? ということかもしれない。アメリカの人気スポーツといえば、アメリカンフットボール、バスケットボール、ベースボールで、そのうちアメフトとバスケは男女差が出過ぎるので設定として無理がありすぎる。だとすれば、ベースボールを選択するのが順当だと思うのだが、なぜかサッカーが選ばれた。このチョイスにはマーケティング的な何やらがあるのだろうか。

まぁ、サッカーのほうは別にかまわない。サッカーのシーンもそれなりに描けているし、悪い感じはしなかった。男子しか入部を認めないサッカー部で、最後にヒロインが女であることがバレても、試合が続行されるシーンもスポーツモノの山場としては真っ当だと思う。

でも本筋は学園ラブコメディでしょ? だとすれば、見所はやはり、ヒロインの子が男装から女装に変わったときに、劇的にビフォー・アフターするところにあるのではないのか。この映画にはそれがない。男装から女装になってもグッとこない。これが何より辛かったw

あとは、男装モノでよくあることだが、周りの生徒が女性であることに気づかないという設定はさすがに見ていて厳しいものがあるかな。タイトルが『 アメリカン・パイ 』を意識したものだけに、吉沢明歩が男装して男子校に入るAV(これはなかなか名作だった)みたいな、ちょっとエロを含めたアイディアが欲しかったと思う。

Posted by Syun Osawa at 01:41