bemod

2011年08月11日

クレアの純真

監督:サンドリーヌ・レイ/2002年/フランス

クレアの純真開始4分で超展開。

女の子が不良グループにレイプされて、そのトラウマを引きずるという展開は、どこかジョディ・フォスターの『告発の行方』を連想させる。ただし、『告発の行方』のように社会的なメッセージを届けようという方向にベクトルは伸びておらず、若い子のぼんやりした悩みが、ぼんやりしたまま描かれていったという印象だった。

映画では、「この子、ほんまに悩んでるの?」っていうくらいの微妙なテンションが続く。かと思ったら、自殺未遂に走ったり、最後は親子の問題とかも出てくる。どれも未解決のまま、どんどん詰め込んでいく感じがフランス映画っぽいといえばそうかもしれない。

エロバカコメディばかり見過ぎているせいもあって、正直テンションが一向に上がらないまま見終えた。これは僕の責任だ。エロコメディの演出と無理やり関連性を見つけるとすれば、前回見た『 密林ガール 』同様に、この作品にも妄想シーンがあった。エロの演出として、脳内で妄想するというシーンは日本のエロ漫画でもよく見られるし、世界共通の演出方法なのかもしれない。

Posted by Syun Osawa at 01:39