2011年09月07日
40cmの童貞男
監督:ニック・ガイタジス/2006年/アメリカ
原題はたぶん全然違うのだろう。調べてみたら、案の定「Gettin' It」だった。『 40歳の童貞男 』がヒットしたので、紛らわしいタイトルにして釣り上げようという魂胆だったのだろうが、さすがにこれは似すぎている。僕も間違って借りてしまったじゃないかw
結論から先に言えば、『 40歳の童貞男 』には遠く及ばない代物だった。主人公にいきなり可愛い彼女がいる時点でワクワク感がない。唯一の困難といっても彼女にセックスしたい気持ちがないことくらい。
一応、チンコがでかすぎるというのが作品の主題にはなっているのだが、それを生かす場面も少ない。童貞もあっさり喪失するし、そこに対するカタルシスがあるわけもない。これはエロに限らないことだと思うが、エンターテイメント作品というのはピンチの演出にあると信じているし、これは宮崎駿大先生が昔、インタビューで力説していたことでもある。フックになるはずの40cmのチンコや童貞喪失という壁が、わりと簡単に乗り越えられて、ハーレム状態になっているところに物足りなさを感じずにはいられなかった。
コンドームの大きさからチンコのでかさを連想させる「ジョーズ」的な演出とか、40cmという大きさが実は違ったというオチなど、ネタ的に良いところもたくさんあっただけに、ご都合主義のプロットがただただ残念。アルバトロス系の作品とかが好きな人は、逆にこういうのが好きなのかもしれないけどね。
Posted by Syun Osawa at 00:58