2011年09月15日
g2 vol.7
石井光太、安田浩一、久坂部羊 他/2010年/講談社/A5
安田浩一氏の「ネット右翼に対する宣戦布告」という記事が載っていたので、『 g2 vol.6 』に続いて7号も買った。6号は数本の記事以外は相当つまらなかったけど、今号は逆にかなり面白かった。やっぱ石井光太氏とかが載っているとグッと深い感じの誌面になっていいですな。
特に面白かったのが、久坂部羊「熱血医学教室」、石井光太「人を殺した子どもたち」、夏目幸明「マグロの守護神たち」など。どれもバラエティに富んでいて、一本一本それなりの深さがある。ネットの浅い情報を追いすぎている僕には、このくらいの深さがとても心地よく感じられる。
ネット右翼関連の話については、ニコ動、ニコ生、2chなどで繰り返されるヘイトスピーチが、なぜなくならないのか? ということについて、今回の文章を読んでもわからないままだった。ただ、コミュニタリアン的な思考を通して彼らの活動を見たとき、そこにある問題というのは、決して僕とは無関係ではないということも思うようになっている。このシリーズはネットでも食いつきのいいトピックなので、できればシリーズ化してほしい。
Posted by Syun Osawa at 02:07