bemod

2012年02月09日

TOKYO IDOL FESTIVAL 2011

2011年8月28日/9:30−21:00/お台場・青海特設会場

朝一発目のアフィリア・サーガ・イーストから見るつもりだったのに、起きたら10時過ぎていた。アフィリアは仕方ないとして、その後のさくら学院、私立恵比寿中学は今回のイベントでかなり楽しみにしていたグループだったので、このときの焦り方は半端なかったw ろくな準備もしないまま家を飛び出し、何とかさくら学院の途中から参加。この日ほど都心に住んでてよかったと思った日はないw

以下、ズラズラと忘却録的なメモを書きなぐる。

メインステージでさくら学院と私立恵比寿中学のライブが続いていて、同じ世代のグループとしてガチンコ対決を期待していた。さくら学院が王道の攻めをしたのに対して、エビ中はキョンシーの姿で登場し、変な感じに受け流されてしまった。ももクロの背中を追っているエビ中らしい演出といえばそうなんだけど、ヲタとしてはガチを見たかったな。

続いてメインステージにYGAが登場。YGAを見るのは初めてで、どんな楽曲をやっているかさえ知らなかった。吉本がやっているグラビアアイドル集団が歌も出したという誤った先入観のせいで、最初は後方で見ていた。そしたら違うのね。結構ライブ慣れしていてMCもよく、歌もバラエティに富んでいて、ライブ終盤には最前付近でがっついていた。

そして、腐男塾が登場。このあたりになると、エビ中の頃にいたヲタ層がすっかり入れ替わった様子。腐男塾のライブは結構見ていて、愛着があるグループの一つではある。ただ、少し前に乾曜子さんが卒業してしまっていて、僕の中では関心が薄れていた。その距離感は今回のライブでは埋めることができず、途中でぱすぽ☆を見るためにSMILE GARDENに移動した。

移動した先のSMILE GARDENはフリーエリアの野外ステージなので、チケットを買ってなくても誰でも見ることができる。この野外ステージでもずっとイベントは行われているので、ここに居座れば無銭で一日楽しむことも可能だ。この野外ステージでぱすぽ☆のライブを見た。本人達が歌う前に音が先に流れてしまうというトラブルが発生。口パクなのは誰もが知っていることとはいえ、ちょっとお粗末な感じではあった。

続いて、同じ野外ステージにさくら学院バトン部Twinklestarsが登場。ここに移動してきたのはぶっちゃけこのグループを見るためだった。Twinklestarsはさくら学院の派生ユニットで、元Cymbalsの沖井礼二氏が手がけている。その楽曲がそのままCymbalsの音で、バトン部のコンセプトとも非常によく合っている。わずか15分のライブではあったが、他のアイドルとは全く異なる独特の清涼感を漂わせていた。

Twinklestarsの開演時間が遅れたために、走ってメインステージへ移動。昨日の ROLL TOGETHER vol.7 に続いてAeLL.のライブを堪能。ライブ中、SMILE GARDENに移動する前に買ったAeLL.タオルを回してたので、これでAeLL.ヲタにまた一歩近づいたと思う。

AeLL.に続いて2回目のぱすぽ☆。野外ステージのSMILE GARDENよりもメインステージのほうが全然よかった。ぱすぽ☆はステージを広く動くパフォーマンスをするので、SMILE GARDENのステージは少し狭すぎたのかも。今回、唯一2回見たグループって何気にぱすぽ☆だけなんだよな。意識してるわけではないんだけど、他のイベントも含めてぱすぽ☆のライブはかなり見てる気がする。もっとも、いつも奥仲麻琴さんしか見てないんだが…。

で、ぱすぽ☆終わりで必死に最前付近へ移動して、今日一番の良ポジションをゲット。楽しみにしていた東京女子流のライブを間近で見るためだ。生で聴けていなかった新曲の「Limited addiction」を間近で聴けて感動した。「Attack Hyper Beat POP」もライブ仕様の上がる曲だし、女子流ちゃんの曲はおっさんの琴線に触れまくるな。しかも、生歌できっちり踊ってみせるパフォーマンスは圧巻で、いま最もライブが楽しいアイドルと言っても過言ではないと思う(特に洋楽好きのおっさんヲタw)。

このあたりからいよいよ終盤。メインステージのTHEポッシボー、アイドリングを捨てて、DOLL FACTORYという隣のステージへ移動。ここでさくら学院重音部を初めて見た。重音部はさくら学院のメンバーのうち中元すず香、水野由結、菊地最愛の三人で結成されたユニットで、コンセプトはヘビーメタルを歌うアイドル。一見かなり無茶なコンセプトのように思えるが、これが恐ろしいほど上手く調和している。

ゴスロリ風の衣装と重低音に対してキャッチなサビと子供っぽい歌詞がとても広い振り幅になっていて、サブカル的な楽しみを超えたエンターテイメントとして仕上がっていることに驚いた。ヘビーメタルのライブでは手の人差し指と小指を突き出すサインをするが、その手の形がキツネの形になっているのも洒落ている。

DOLL FACTORYでぱすぽ☆と同じ事務所のお姉さんユニットpre-diaや関西で活躍するJK21を見た後、SMILE GARDENに移動。朝見れなかったアフィリア・サーガ・イーストを見た。ちょうどこのあたりの時間帯で周りが暗くなっていて、野外ステージがとてもいい雰囲気になっていた。さらに、アフィリアヲタの方が見に来た客にオレンジのサイリウムを配っていて、ステージの周りはオレンジ一色に包まれていた。ああいう手作りの演出は素晴らしいね。

その後、FANTASTIC THEATERという別室のモニターでグランドフィナーレを観賞し、最後に再び野外ステージでアイドリング、腐男塾、バニラビーンズ、YGA、THEポッシボーによる閉幕ライブを見た。この最後のライブは生バンドで、曲もRCサクセションの「雨あがりの夜空に」だったり、湘南乃風の「睡蓮花」だったりと、カバー曲が中心。懐古趣味な僕みたいなおっさんヲタも多かったので、ステージも観客も異常なテンションだった。

今はPerfumeやAKB48がアイドル業界のメインストリームにいる時代だし、生歌じゃないと認めない、というような変なこだわりを僕は持っていない。それでも、バンドが音を奏で、それに合わせて歌手が歌うという普通の行為が、それぞれのグループアイドルのコンセプトを超えて観客の胸を打つということはあるのだと思う。なぜなら、生歌や生演奏は「私たちは今ここにいる」という現場感覚を口パク以上に強く意識させるからだ。だから、アイドルがライブでのパフォーマンスを重視すればするほど、現場での共同幻想のための装置として生歌への欲望は今後さらに強くなると思う。

同様に、ヲタが曲の間奏で叫ぶMIXと呼ばれるコールの機能もこの欲望と同種のものだと考えるが、話が長くなりそうなので止めておく。ともかくTIF2011は最高に素晴らしいイベントだった。来年は両日ともに参加したいと思う。

Posted by Syun Osawa at 02:20