bemod

2012年06月20日

シャイロックの子供たち

池井戸潤/2006年/文芸春秋/四六

シャイロックの子供たち「最近、小説読んでないなぁ〜」と思ってとりあえず何か読もうとネットで読書レビューなどを漁っていたら、最初にフックに掛ったのが池井戸潤さんの本だった。彼の小説はそれほど難解ではなく、ストーリーが面白く、サラリーマンが共感できるということらしい。うん僕向きだw 人気のある『 空飛ぶタイヤ 』や『下町ロケット』はページ数が多いので、比較的サラッと読めそうなこの本を最初に読んでみることにした。

いやーびっくり! 面白い!

ミステリーっぽい内容なのでストーリーは伏せるが、銀行の現金紛失問題という小さな事件をきっかけに大きなストーリーが展開していくドライブ感がヤバかった。また、各章ごとに違う登場人物が主人公になっていて、それぞれのキャラクターの職業上の立場や人間関係に絡んだサラリーマンの悲哀みたいなところも共感できる部分が多かった。一級の娯楽小説というのはこういう本のことを指すのだろう。

サラリーマン小説に共感するとかいよいよ僕も本格的におっさんなんだと改めて実感w そして、おっさんのモチベーションを上げるためのブースターとしてサラリーマン小説はちゃんと機能していることも知った。次は分厚いからと敬遠した『空飛ぶタイヤ』あたりを読んでみようと思う。

Posted by Syun Osawa at 23:20