bemod

2012年07月13日

アイドル界に「かりん」は何人いるのか? …からの妄想

どんなに愛しているカップルであっても、どんなに好きな食べ物であっても、毎日毎日それを手に入れていては飽きてしまう。これは仕方のないことだ。アイドルも例外ではなく、どれだけ美しい女性が素晴らしいパフォーマンスをしていも、同じことの繰り返しでは飽きることは避けられない。

だから、運営側はファンを飽きさせないための努力をする。ヲタ側も運営側の努力に甘えるだけでなく、自分がその活動を長く続けていくためには、飽きないための工夫をしなければならない。そこで考えたのが、「名前推し」というものだ。これはアイドル個人やグループではなく、同じ名前の女の子を無条件で推すというものだ。

この意味不明な推しの動機は、自分の好きなアイドルの中に宮本佳林(ハロプロ研修生)と荻野可鈴(すイエんサーガールズ)という二人の「かりん」がいたことだった。その後、他のアイドルグループでも「かりん」という名前をよく目にし、もしかしたら同じ名前の子が他にも結構いるんじゃないか? と思ったのだ。自分の記憶を手がかりに、ネットで調べたものも含めて「かりん」という名のアイドルを列記してみる。

宮本佳林(ハロプロ研修生)
荻野可鈴(夢みるアドレセンス)
斎藤夏鈴(みにちあ☆ベアーズ)
新田夏鈴(KNU)
園田花鈴(青春女子学園)
夏鈴(usa☆usa少女倶楽部)
花梨(Fleming)
栗原夏鈴(Little Step)
花梨(制服向上委員会)
高橋果鈴(Prizmmy☆)
かりん(とちおとめ25)

結城花梨(春速らびっつ)
相葉香凛(元3B junior)
七瀬花梨(アリスプロジェクト)
華凛(NoGoD)
小山内花凜(ニコラモデル)
小野花梨

僕の中でのツートップは宮本&荻野で揺るがないものの、こういう思いを抱き始めたのをきっかけにして、他のグループの自己紹介で「かりん」という名前を聞くと、「おおっ!」とよくわからない高まりをするようになってしまった。これはハロプロ所属のアイドルであれば無条件で推すというハロヲタの感性とも近いように思う。

そして、この感性の裏側にあるのが、いま僕が興味を抱いている「コミュニティ」なのだろう。いま、アイドルを取り巻くファンコミュニティにもかなりの多様性(もしくは多層性)が出てきているように感じている。一般的なのは一つのアイドルグループを推すというコミュニティだ。そこから分化してグループ内の個人を推すというコミュニティが生まれた一方で、事務所所属のアイドルをまとめて推すというコミュニティも生まれた。最近では、仲の良くなったヲタが推すアイドルを推すとか、U-15のアイドルを推すといったコミュニティも生まれ、ファンコミュニティの多様性はさらなる広がりを見せている。

もちろん、ここで言うコミュニティとは、はっきりとした所属集団のことを指しているわけではなく、薄い所属意識みたいなものである。このあたりのことはジェラード・デランティ『 コミュニティ ― グローバル化と社会理論の変容 』あたりを読んだときに考えたことを踏襲している。

「名前推し」はファンコミュニティの多様性の一つの形として、そして僕自身がアイドルに飽きないための一つの方法として、思いついた一つの方法論である。ちなみに、この文章は酒を飲みながら書いているため、たんなる思いつき(しかもたった今w)でしかない。よって、何の根拠も持たないし、おそらく誰にも支持されないだろう。

Posted by Syun Osawa at 02:20