bemod

2004年07月20日

サブカル「真」論 2 メモ 2

前回のつづき

【中森】
まだ宅八郎と仲が良かったときの話(僕ですらタイムリーな世代ではないので、SPAからゴー宣あたりの経緯は、会場に来ていた人のほとんどはわかってないかも…)。田中康夫が岩波新書とヴィトンのバックが等価であるということを、岩波新書を読んでいる読者に対しやっていたことに対し、中森は宅に「岩波新書とヴィトンが等価なら、ヴィトンのバックと三平ストアの袋も等価だと言えばいい」とアドバイス。時代を眺めれば、そうした言葉すら現実のものとなり、ユニクロが流行。

【宮台】
自分達は全共闘世代の下の世代(40代)。反全共闘世代としての立場。団塊の世代に対してのサブカルが80年代(その世代が20代だった頃)にあった。思い出としては、70年代の後半、東大の学生だったときに一度は左翼運動に身を置いたこともあった。しかし、こいつらはただモテないから、そのルサンチマンでこんな運動をやってるんだと思うようになった。

【宮崎】
モテないからってのは、今もみんなそうじゃない?

【宮台】
今はそうではない。モテないということがルサンチマンではなくなった。(ちなみにルサンチマンとは「現実の行為によって反撃することが不可能なとき、想像上の復讐によってその埋め合わせをしようとする者が心に抱き続ける反復感情のこと」らしい。)

【中森】
自分達の世代について。
「世界の中心で愛を叫ぶ」の片山君も僕らと同じ45歳。そして皇太子もそう。1960年生まれ。ちなみに今、世界で一番愛を叫んでいるのは、間違いなく彼でしょう。

【宮崎】
東京の中心で。

【中森】
みんな同じ世代。三島由紀夫は45歳で自殺した。ちなみに彼も「世界の中心で〜」というのを書いていた。

【宮台】
エヴァについて。
タイミングはオウムの後。アダルトチルドレン(イタい人達)は、エヴァの主人公の碇シンジがそう。現実を上手く生きれない者に対して、超越的なものを求める意識。しかし、オウム事件がありその方向は閉ざされた。僕は「上手く生きろよ」と。

【宮崎】
宝島は昔は左系。しかし90年代に転向。今はどちらかと言うと保守系の会社に。保守系の論壇誌というのは、自意識の補完物である。だから、2ちゃんねると上手く作用する。保守系の論壇誌が2ちゃんを擁護し、革新系の論壇誌が2ちゃんを非難するのが特徴的。

つづく

Posted by Syun Osawa at 22:32