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2005年04月10日

週刊アニメ雑感 2005.04.10

今回は東京アニメフェアで公開された アヌシー国際アニメーション映画祭 2004 の受賞作品と CREATOR'S WORLD 2005 の作品から数点。あと海外からのパロディアニメの秀作などの感想。一番のオススメは「カニの革命」という作品。こういう批評性とユーモアと技術力をすべて兼ね備えた3Dは、日本の3Dアニメ界ではなかなかお目にかかれないので一番オススメしたい。あと「チャーリー・ブラウン」に関しては、日本でも70、80年代に学生だったアニメーターなら似たような作品を押入れにしまってるんじゃないだろうか。

Bring Me the head of Charlie Brown

(mov/03:20s/33mb) web
by Jim Reardon

『シンプソンズ』のディレクターを長年務めたJim Reardonが学生時代に作った自主製作アニメ。モノクロのためかなり古いビデオに見えるが、実際は1980年代後半に作られたものらしい。無意味に残虐なのはアメリカ特有の悪ノリだろう。

とはいえ彼が後に『シンプソンズ』のディレクターになるんだからそれはそれで頷けるし、チャーリー・ブラウンがオリジナルのような動きを見せていることから製作者の腕が「並」ではないこともわかる。少し前に海外のFLASHアニメ界を席巻した『Happy Tree Friends』も含め、こういった残虐性の系譜というのはアメリカ文化の中に脈々とあるんだなと再認識させられた。もちろんあのコロンバイン高校事件も含めて。

Mountain Dew "Spy vs. Spy"(全4話)

by Method Studios

日本でもお馴染みのジュース「マウンテン・デュー」のCM動画。王道の対決モノ。実写と3Dの使い方もシンプルだし内容もわかりやすい。こういう作品は本当に好き。

痴漢は犯罪! デモムービー

(mpg/01:46s/78.6mb) web
by FULLTIME

エロゲーのデモムービー。新海誠氏をはじめインディーズのアニメ作家さんはなぜかエロゲーと親和性が強い。このムービーはそういった話とは関係ないんだけど、セル系3D(トゥーンシェード)のキメが細かく、2Dへのアプローチっぷりが尋常ではない。最低な内容とは裏腹に『プラトニックチェーン』や『アップルシード』の次の領域(もちろん技術的にという意味で)へ入った作品を見た気がした。この流れで同作品を3Dエロアニメ化してくれるのなら、僕もTSUTAYAへ足を伸ばすかもしれない。

Posted by Syun Osawa at 00:34