bemod

2005年05月01日

週刊アニメ雑感 2005.05.01

最近はミュージックビデオ系のアニメばかりに目がいってる気がします。反省点としては、もはや森本晃司氏によるケンイシイ『EXTRA』で止まっていてはいけないんだなぁって事くらいでしょうか。とはいえ WIREとかで流れたら やっぱり興奮するんで心境は複雑ですけど。僕自身はショートフィルム系アニメーションのこうした流れに肯定的です。

大友克洋インタビュー

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説教臭さが妙に気になった『 スチームボーイ 』ですが、その作品についてのインタビュー。少年冒険活劇を撮りたいという思いと、王道を外したいという思いの狭間で揺れてたんだなぁという部分が少し感じられる。そんなインタビューの中で大友節だなぁと思ったのは、「自分の絵を動かすことにこだわりは?」という問いに対して

自分の絵はまだ描けるからね。そういうのとは違う。絵を使って演出しているという感じ。背景描くの好きだからさ、それだけでまだ仕事できると思うよ。

ここが一番興味深かった。「自分の絵を動かしたい」というのとは違うらしい。『童夢』や『AKIRA』を描いた人の発言だけに深い。つまりそれは、まだ漫画に帰ってくる可能性があると肯定的に捉えて、頓挫している時代劇漫画の続編をちょっぴり期待したい。

NOX

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by F.BALSON, G.GARLIN, B.MANNEQUIN & B.TODESCO

フランスの学生さん4人が作った恐竜ムービー。真っ直ぐな演出がメチャメチャ素敵。シナリオがどうとか3Dがどうとか関係なく、画面に向って「うしろ!うしろ!」ってなったもの。本当に真っ直ぐに面白いです。ドキドキの展開、最後の最後までどうなるかわからない。ショートフィルムの面白さ全開です。

小破孩「ベージュのワイシャツ」

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by 捨荒

pobabyの新作。今回はかなり示唆的な内容です。僕が10年前に描いた漫画 とテーマが被っていてちょっと不思議な気分になりました。僕のは単なる犬だったけど、捨荒先生の作品はキャラクターを演じるキャラクターという複雑なもので、それをクオリティの高いアニメーションでやるんだから…凄いですね。オチは微妙ですけど。

The Sitayana「Trial by Fire」

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by Nina Paley

インド発のミュージッククリップでしょうか? ようわかりませんが、Sitayanaという女性の優雅な腰つきが悩ましいです。動きのフィールドはベティ嬢とは異なりますが、セクシーキャラの魅力が満載ですね。こういうキャラクターを創り出せる事が羨ましいです。

El-P「Stepfather Factory」

(ram/04:10s/6.7mb) web
by Plates Animation Inc.

2003年のアニメらしい。3Dアニメと2Dアニメを融合させたミュージッククリップ。最近はこういうアニメが一番ツボにきます。モーション系ではなく、あくまでもアニメーションを主体とした映像を音に対して当てていく感性とか、画面の切り返し方とかかなり良いですね。社会的なテーマ(特に下層階級からの)もキてます。

サンタクロースはやって来ない

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by B&T

あまりの映像の美しさにちょっとビビってしまった。背景が美しいし、風の動きなどをアニメーションで丁寧に表現している。こんなFLASHアニメ作るのか中国は! と思ってたら、人物の動きはややカクカクでちょっと安心(何に安心してるんだ…)。

ハロー!まい子

(Web Manga) web
by いわきりなおと

Web漫画。「お約束」という表現がやたら出てきて、ちょっとツボにハマりかけ。特に後半の話になるほど僕のツボに入る展開を見せているので、先が楽しみです。

The Shanty Where Santa Claus Lives

by Hugh Harma&Rudolf Ising/1933年

うーん。サンタ物だった記憶はあるけど、あまり記憶に残らなかった。

ジミニークリケットの交通安全

by Walt Disney/1956年

教育アニメーション。監督は不明。ピノキオに出てくるディズニーランドにもいるあのバッタが、交通安全について教えてくれる愉快なアニメーション。動きは相変わらずいい。

Posted by Syun Osawa at 22:46