bemod

2005年10月03日

連句アニメーション「冬の日」

川本喜八郎、ノルシュティン、高畑勲ほか/2003年/アニメ

冬の日世界のアニメ作家が集まって、松尾芭蕉の連句をオムニバスのアニメ作品に仕上げたもの。人形アニメ作家の川本喜八郎さんが発起人となり進められたプロジェクトだけあって、参加している作家の面子が凄い。

松尾芭蕉の句をほとんど知らない僕が言うのもなんだけど、松尾芭蕉の世界が出てたんかなぁ…。冒頭のノルシュティンの作品は誠実な世界観で、かなりインパクトがあったんだけど、その後はどんどんわからなくなっていく(みんな自由すぎてw)。イントゥ・アニメーション4 で見た10秒アニメーションというオムニバス作品と僕の中では並列な感じ(出てる面子が似てるというのもあるが…)。

そんな中でも、アレキサンドル・ペトロフ、横須賀令子、島村達雄の三人は僕の中では完全に特別な存在になってる。ペトロフさんの油彩アニメと横須賀さんの水墨アニメの破壊力は尋常じゃない。引きのアニメが受ける世の中にあって、ここまで画のパワーで圧倒するアニメも珍しい。凄まじいといえば島村さんのミクスチャーされた技法もとんでもない。イントゥ4で見た『 霧湖伝説―第2稿 』級の破壊力。だって泣きわく姉ちゃんの周りの世界が、ボコボコボコ、ドドーッって壊れていくんだもの(芭蕉なんだろうかw)。

Posted by Syun Osawa at 21:49