bemod

2006年05月30日

創作の目的(まとまらない話)

G-creatorsが8月で終了だそうで…

その次にはじまるのが、キャラプレ というサイト。完璧に正しい選択ですよね。今の時代はいかにして商品価値のあるキャラクターを生むかですから。この方向転換はとても重要なのでメモってみます。

この流れの面白いところは、デザイナーやイラストレーターがキャラクターデザインをするのではなく、あくまでも個人創作の領域でキャラクターを創り出そうとしているところです。一つの作品(物語を有した)ではないところがポイントです。今後は「創作する」ということは「キャラクターを創る」ことになりそうな勢いです。

もちろん小池一夫さんの『スーパーキャラクターを創ろう』(全3巻/小池書院)に代表されるように、この流れは今に始まったわけではありません。漫画とは常にキャラクターそのものだったからです。ただし、前者と後者では少し色合いが違うようにも思います(あ…そうそう。この話、とくにオチはありませんので;)。

ではなぜ、キャラクターを創るのでしょうか?

僕はここ最近、クリエイティブな活動をすることの目的について考えています。何故そんなくだらないことを考えるかというと、僕には明確な目的がないからです。訴えたいことがないんです、鳥肌みの(略)。

話が見えにくくなってきたと思いますので、燃料を一つ。

バイラル広告クリエイター発掘コンテスト

そう。広告としてのキャラクターです。商品価値のあるキャラクターを生み出すことが、収益を生みます。そのためにキャラクターを創ります。僕が戦前の戦争画を中心にしながら、全体主義時代の目的美術(プロパガンダ美術)を 勉強していること の理由は、実はこのあたりにあったりします。田中日佐夫さんの『 日本の戦争画 』(ペリカン社)のあとがきで、松本零士さんの『宇宙戦艦ヤマト』について言及しているのは偶然ではありません。

僕は、漫画やアニメはすべて「目的芸術」であると思っています。

この話にオチはありません。しかし、僕にとって一番の感心事です。そして「作家のモチベーション」も大きな関心事の一つです。後者の方は、原作付きで仕事をしている漫画家さんの中に、幸せそうではない人を多く見るからです。

(追記)2006.05.30
最後のところで、皮肉だってことが伝わってくれるといいんですが…

Posted by Syun Osawa at 00:03