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2007年08月01日

算数・数学が得意になる本

芳沢光雄/2006年/講談社/新書

算数・数学が得意になる本この本に書かれている内容がサクッと読み込めるようになれば、世間一般からすれば算数・数学が得意ということになるのかもしれない。

内容的には小学校から高校までをカバーしているものの、実践的なものではなく、むしろ論理的な足腰を強めるための手がかりが記されている。そのため、問題の解き方を中心に構成された『 忘れてしまった高校の数学を復習する本 』よりも数学の深度は高めだった。

この本を数学に対する造詣を深める楽しみを軸にした『 算数の発想 』のような本と考えるならば、少なくとも「数学・算数が得意になる本」ではないのかな? …とも思う。まぁ、新書のタイトルなんてのは、担当編集者が考えたんでしょうけれども。

小学生や中学生がつまづくポイントを考察しているところが僕は一番勉強になった。このつまづきって結局のところ年齢を問わずつまづいている可能性のあるポイントであるので、そういう意味でも、ゆっくり、じっくり数学を勉強していきたい僕のような大人にはうってつけの本だった。

Posted by Syun Osawa at 23:29