2009年04月03日
カナダ・アニメーション映画名作選
2009年3月17日−29日/東京国立近代美術館フィルムセンター
フィルムセンター久しぶりかも。
ここの作品のクオリティって何気に高くて好きなんだな。プラプラ生きていた頃なら全部見たんだけど、さすがに今はそういうわけにもいかないので、「知性とユーモア」というプログラムだけを観賞。
幸運にもシネマテーク・ケベコワーズ学芸員のマルコ・ドル・ブロワ氏のトークショーも同時に見れるということで勇んで行ったのに、この日は何故だか凄く眠くて、上映のほうでもトークショーのほうでもほとんど寝てしまった。うーん、もったいない。
アニメの話と関係ないけど、マルコ・ドル・ブロワ氏のトークショーで一番感心したのは、通訳の人の能力の高さ。曖昧で難しい表現とかを上手に要約されて、かなりわかりやすかった。第4回 世界映画人会議 2 の同時通訳もかなりわかりやすかったし、国の絡んだイベントの優れているところって実はこのへんだったりするのかも。
上映作品は60年代から80年代に作られた古めの作品にも拘らず、今観ても新鮮な面白さがあった…はず。寝てしまったのが悔やまれる。Youtubeでいくつかの作品は見つけたので、リンクを張っておいた。以下、覚えているものだけ感想メモ。
ハエを飲み込んだおばあちゃん
by デリック・ラム
凄いおバカ作品。おばあちゃんがハエを飲み込んでしまって、そのハエを退治するためにクモを飲み込んで、そのクモを退治するために…と、どんどんエスカレートしていく作品。こういうコメディ作品って大好き。
ファイナンシャル・キャリア
by グラント・マンロー、ジェラルド・ポッタートン
この上映会に行った頃にちょうどロバート・キヨサキ『 金持ち父さんのファイナンシャルIQ 』を読んでいたので、そのことを頭に浮かべていたことだけは覚えている。どんな内容だったかは覚えていないw
大玩具強盗
by ジェフ・ヘイル
クリスマスにカウボーイと強盗がガンガン撃ち合うという非常にバカっぽい作品だったように思う。イラストの雰囲気が古きよき海外コメディアニメという感じで好き。オチも超くだらないし。
あやとり
by ポール・ドリエッセン
線画がかなり繊細でかなりセンスのいい画面だった。シュールな展開だったはずだが、そもそも内容があったのかどうかも疑わしい。
会社でへとへとになった日
by アル・センス
記憶なし。
どうしてボク?
by ジャネット・パールマン、デリック・ラム
これも記憶ないなぁw
特別な配達
by ジョン・ウェルドン、ユニス・マコウレイ
絵本っぽい絵でつくられたアニメ。こういうストレンジでありながら伝統のあるインディペンデント系アニメが、カナダではきっちりアーカイブされているのが凄い。その一方で、日本では一部のマニアしか見れないというのはとても残念に思う。そういう事態はひとまずYoutubeが解決してくれているが、完全に違法だしなぁ。
3分で解る世界史
by マイケル・ミルズ
タイトル的に凄く面白そうなのに、まったく覚えていないw
ジェスチャー
by ジョン・ミニス
これはかなり面白かった。しかも、かなりくだらないw 誰が見てもわかるジェスチャーなのに、解答者の二人組みがまったく見当違いの答えを言い続けるというもの。昔、どこかで見たような気もする。こういう本当にくだらないコメディ作品はもっと見たい。
大喧嘩
by リシャール・コンディー
この作品も相当面白かった。コメディを作れる人って本当に凄いと思う。ネタが多重になっていて、キャラの部分とストーリーの部分の両方で笑わせにかかってるのがいい。これって、ネタの面白さもさることながら、演じている人の上手さもかなり重要だろうな。
Posted by Syun Osawa at 00:53