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2009年04月29日

ETFとは何か

北村慶/2009年/PHP研究所/新書

ETFとは何か金融リテラシーを身に着けたくて、4月から小額投資を始めている。とりあえず、インデックス型の投資信託と外貨MMFが簡単なので、そこからポートフォリオを組み立てようとしていたら、世間的にはETFがどんどん過熱。僕も後回しにしていたETFに乗っかってみることにした。

そこで読んだのがこの本。

著者の書いた『 貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント 』や『 大人の投資入門 』が好きだったこともあって、本屋の新刊コーナーで見かけてすぐに買った。ETFのしくみや種類、問題点や課題などがサックリと書かれていて、ETFをサクッと知りたい人には最適の書ではないかと思う。

ETFは個別銘柄に投資するのではなく、複数の銘柄の組み合わせでインデックスであったり、アメリカの金融関連銘柄の値動きだったりというものに追随させる仕組みになっている。それだけの話なら投資信託でも似たような商品が数多く存在するが、投資信託に比べて運用手数料が安いことが大きな魅力になっている。

そして、世間の流れも投資信託からETFに傾倒しているようだ。この流れに乗って僕もETFへ…といきたいところだが、ETFは上場された株式であるため、小額投資の僕には少しだけ敷居が高い。

一旦株式投資をはじめてしまうと、市場のチャートを気にかけなければならず、本来の目的(ほったらかしでお金が増えるw)から大きくかけ離れてくる可能性がある。また、小額の場合、株式の取引にかかる手数料によって利食い&元本割れしてしまう危険性が高く、ETFのメリットを十分にいかすことができない。

そういう意味でも、ノーロードの投資信託のほうが、貧乏人の自分には合っているのではないかという気もしている。このあたりはもう少し実際の投資を体験しないことには何とも言いようがない。ひとまず小額でも買えるTOPIX追随型のETF(有名な1306ね)を購入して様子見。

今現在、海外も含めると様々なETFが上場されており、ETFだけで「日本株式」「海外株式」「日本債券」「海外債券」のすべてに分散投資することも可能である。あらかじめそれら4つのETFを上手く組み合わせた形のETFなんかもあって、まさに金融の世界もポストモダンな世界へと変貌しつつあるようだ。

このように、株式の取引だけで、しかもたった一つのETFを購入するだけで、自分の求めている世界市場への投資といったポートフォリオが完成してしまう状況がもうすでに存在している。こういう状況では、これら4つの相関関係は高まってしまい、やがては分散投資が以前ほど重要な意味をなさなくなることは、素人の僕にも想像できてしまう。

じゃあどうすればいいのか?

それがわかれば誰も苦労しないわなw

Posted by Syun Osawa at 00:57