bemod

2009年05月03日

外貨MMFで儲けるテクニック

倉沢達也/1998年/徳間書店/四六

外貨MMFで儲けるテクニックこの本は今から11年前に書かれており、投資本に即時性が期待されるとするならば、まったく読むに値しない本なのかもしれない。

僕は資産運用で外資MMFを絡ませようと思っており、Amazonでその手の本を探しても全然出てこない。結局かなり昔に書かれたこの本しか見つからなかったので、なんか変だなと思いつつも読んでみることにした。で、いろいろ納得(いや、ネットで調べてもすぐにわかるのだが…)。

ようするに、外貨MMFは円高から円安へ移行している状況では儲かる(しかも結構儲かるらしい)。しかし、円安から円高へ移行する場合は逆に損をする。今は円高に向かって推移している。だから外貨MMFの本は見かけない。実にシンプルな話だ。勉強と思ってユーロとドルの外貨MMFを1万円ずつ買ったけど、気持ちよく微減しながら元本割れしているし、今は外貨MMFではないのかもしれない。

ただ、MMFは非常に使い勝手がよいため、運用のプロは外貨MMFと円建てMMFの間で資産を動かしながら上手に儲けているそうな(この二つのMMFは意味が違うらしい)。実際、中原圭介『 サブプライム後の新資産運用 』では外貨預金のかわりに外貨MMFを使うことも今後の運用法の一つとして紹介している。

では、これからは円安か? 円高か? という話については、『 金融商品にだまされるな! 』で短期的には円安に進む状況はあっても、長期的には円高は間違いないと書かれていた。うーん。どれだけ本を読んでも、未来のことは書かれてなのだ。

PS.
ユーロが大きく値を下げたときを見計らってドルコストを続けていたら、プラスに転じた。少しMMFのことがわかってきた気がする。

Posted by Syun Osawa at 02:37