2010年07月29日
公開講座「戦後青年マンガのあゆみ」
2010年6月26日/13:30−15:30/東京工芸大学
東京工芸大の公開講座は無料だし、家からもわりと近いので、僕にとって大変ありがたいイベントの一つである。今年は特に面白くて、前回の「 3D立体映画の仕組みと視覚特性 」やその前の「 「インタラクティブアート入門」 」はかなり熱い内容だった。それだけに、今回の講座にも期待していたんだけど(講師も細萱敦氏だったし…)、ちょっとだけ物足りなく感じてしまった。
これは別に講師がどうこうという話ではない。よーするに、「公開講座の内容をどのレベルに設定するか?」というだけの話である。大学の公開講座って、僕が知るかぎりは7割から8割くらいは高齢者で、そのうち4分の1くらいの人は開始直後に寝てしまう(実際、今回も前回も、僕の隣の席の人は会場の電気が暗くなった瞬間に寝ていた)。
彼らは参加することに意義を感じているわけだから、それはそれでいい。ただ、そういう人たちの興味関心を引こうとして、無理に内容を柔らかくしてしまうと、今度は講義の内容そのものがかなり薄いものになってしまうのだ。高齢者のボケ防止のためにも、「ちょっと何言ってるかわからないです…。」くらいのほうが、知的好奇心を刺激されていいように思うのだがどうだろうか。
講義の内容はいたってシンプルな漫画の歴史。手塚治虫の系譜に劇画関連の話を絡めつつ、少女マンガで味付けするといった感じだった。
Posted by Syun Osawa at 01:22