bemod

2010年08月25日

PR誌地獄w 2010年3月号−5月号

THE RAY vol.6

音楽のフリーペーパーって多すぎて、正直どれ読んでいいのかわかんないんだよなw しかも、毎月同じタイミングで手に入れられるのって『bounce』だけだったりするし。そんなイエス・マガジンズのフリーペーパー。この雑誌でVampire Weekendの存在を知る。僕がポップ・ミュージックの全体性を捉えることなんて、絶対無理だな。

relations. 06

結構なレベルのグラフ誌。このレベルの雑誌がフリーペーパーで出てるのが驚き。そりゃ、既存の雑誌が休刊になるわけだよねぇ。この号では椎名誠氏がロングインタビューに応えているんだけど、定形の「今の若者は〜」論を展開していて、ちょっとジェネレーションギャップを感じてしまった。

Acid 2010年2・3月号

ボブ・ディラン特集「ボブ・ディランはボブ・ディランではないのか!?」とある。彼くらい長いキャリアを持っていて、その時々にメタファーを混入させ続ければ、それを受け取って解釈する側はどんどんわけがわからなくなるというね。難しい時代だな。

図書 2010年3月号

瀬名秀明氏が「二一世紀に作家が目指すべきもの」というコラムの中で、コミュニケーションは物理環境と完全に切り離すことはできないと書いている。このコラムは「小松左京試論」という熱い副題が付いていた。

図書 2010年4月号

小野耕世氏の連載は 戦争と芸術 絡みで追っている。これは多分、本としてまとまってから読むと思うので、今一生懸命連載で追うことはないんだよね。最近、歴史を読むことにかなり興味が湧いていて、その観点から鷲見洋一氏の「「世界図絵」から「いま、ここ」へ」というコラムはなかなか面白かった。これは時系列に1つのカテゴリの歴史的事実を並べるタイプの通時性ではなく、ある瞬間を切り取ったとき、それを他ジャンルを含めた横の広がりの中に歴史を読むタイプの共時性の話で、近年のサブカルチャーの歴史本のマッチポンプ感を突破する一つの手がかりになる気もする。

熱風 2010年4月号

PR誌の中で、唯一捨てずにストックしているのが『熱風』だったりするのだが、最近は増えすぎて、かなり邪魔な存在になってきたw 今号の特集は「歌舞伎」。うーん、一度見に行かなきゃとは思っているが、あまり興味ないんだよなw 篠山紀信氏が寄稿していたのがなかなか新鮮だった。

一冊の本 2010年4月号

このPR誌は巻頭の対談とか特集だけが魅力的。僕的には。今号では、巻頭で萱野稔人氏が「深刻な労働市場のミスマッチ」というコラムを書いている。この人も前田塁氏と同様によく名前を見かけるのだが、恐ろしく当たり前のことを言ってるんだな。現状を現状のまま言って、嘆いているというね。本人はプチマッチョのナルなんだから、もうちょっとそういうところで何かないのかね(え…)。

本 2010年4月号

今号は東浩紀氏の連載は休み。でも、阿部和重氏、竹内薫氏、木田元氏など豪華な顔ぶれだった。その中で、稲葉稔氏の「江戸の警察」というコラムが面白かった。僕は時代物の小説をほとんど読まないので知らなかったのだが、江戸の警察の人数ってめっちゃ少なかったのね。

UP 2010年4月号

東京大学出版会のPR誌なので小難しいものが多いと思いきや、案外普通に面白いコラムが載っている。中でも佐藤康宏氏の「日本美術史不案内」が面白く、毎回読んでいる。ただまぁ、今回のべらんめぇ調はネタとはいえ、若干やっちゃった感があるなw

図書 2010年4月号

岩波書店のPR誌。僕が読んでいるPR誌の中では最も堅苦しいので、読むところはちょびっとしかなかったりするのだが、大江健三郎氏が連載してたりするのでチェックしている。根号では伊藤比呂美氏の「ゼロから始める『歎異抄』」が勉強になった(面倒くさい内容だったけどw)。何せ僕は「歎異抄」を「たんにしょう」と読むことすら知らなかったからね。初見に優しいコラムは好きw

scripta no.15

紀伊國屋書店に行くと、必ず置いてあるPR誌。書店が展開するPR誌にしては、内容が硬すぎるだろと思うんだがw でも、森達也氏、速水健朗氏、都築響一氏などのコラムが載っていて個人的には好きだったりする(必ず手に入るというのもあるが…)。最近は速水健朗氏の「トーキョーβ」という連載が、わりとベタに東京の都市計画を扱っていてs面白い。

熱風 2010年5月号

特集は「リユース」。冷泉彰彦氏がコラムを書いていた。この方って村上龍氏のメルマガJMMによく寄稿している人だっけか。それにしても、リユースと経済成長を同時に推し進めるというどう考えても困難なことに立ち向かっていかなければいけない今後って一体…みたいなね。

ちくま 2010年5月号

伊達宗行氏のコラムが面白かったので、彼の著書『 「理科」で歴史を読みなおす 』を読んだ。「理科」って感じではなかったけど。斎藤美奈子氏のコラムは勝間和代的価値観と香山リカ的価値観の間で考えざるを得ない「女の幸せ」に言及していて、なかなか面白かった。どーでもいいことだが、斎藤美奈子氏って独身なのかな? ググッてみても、そのあたりが出てこない。

scripta no.16

速水健朗氏のコラムは「『男女7人夏物語』に見る隅田川とウォーターフロントの再開発」だった。繰り返し取り上げられているモチーフだが、このタイミングで都市計画を絡めて語るのはなかなか新鮮。あと、上野千鶴子氏の「ニッポンのミソジニー」が最終回だった。彼女の文章を読むのはこのコラムだけだったのでちょっと寂しい。連載の途中では、結構「何だかなぁ〜」的なツッコミを入れつつ読んでいたが、ラストはなかなかカッチリとした感じだった。

本 2010年5月号

東浩紀氏の「一般意思2.0」という連載を読むために、毎号ちゃんと読んでいるPR誌。今回は公的な議論が成立するような場がを作ることすら難しくなっているという話。だからルソーの一般意思を省みようという話につながっていくんだろうね。

Posted by Syun Osawa at 00:47