bemod

2012年02月19日

博麗神社例大祭SP2 & ボカロフェス03

2011年9月11日/10:30−18:35/東京ビッグサイト

東方オンリーの大型イベント。僕は1つのジャンルや作品に特化した中小のオンリーイベントってほとんど行かないので(2年前に ボーマス11 に行ったくらい)、東方のイベントがここまで大規模になっていることさえ知らなかった。

オンリーイベントだけあって、東方愛の強い人が多いね。ボカロフェスも併催されていたので、コスプレ関連ではミクやらカイトのコスをしている人もたくさんいたんだけど、作品への愛情っていう意味では東方のそれが上回っていた印象。

以降、ちょっと面倒くさい感想。

この日は、会場に大きなメインステージが設置されていて、そこで様々イベントが開催されていた。その中でも最後のライブイベントの盛り上がり方がヤバかった。僕が見たのは、Silver Forest、Sound CYCLONE、幽閉サテライトの3組(所用で君の美術館は見れず)。

彼らの音楽はジャンルは多岐にわたっている。しかし、東方というフレームの中であれば、その音楽がテクノだろうが、ジャズだろうが、ロックだろうが、それらすべてを観客は受け入れることができる。この点がジャズフェスやロックフェスとは決定的に異なる点である。

さらに、東方とボーカロイドでも若干異なるところはあると思う。ボーカロイドは初音ミクというキャラクターが世界観を持っていないため、曲にはキャラクター性だけが付加される(世界観はそれぞれの歌詞に帰属する)。それに対して、東方は世界観を持っており、そのことが曲だけでなく演奏者にも影響を与えている。よーするに「東方っぽさ」を作り手と受け手が同時に追い求めているため、そのことによってさらに「東方っぽさ」が再帰的に熟成されているのだ。

以上のことから暴力的に話を飛躍させると、ボカロ系は「ニコニコ動画経由でコスしてみました」的なゆるさがあるから門戸は広いけどコミュニティ感は弱い。一方で、東方はより深くその世界にコミットしないとその存在すら知ることはできないため、ボカロ系よりコミュニティ感が強くなる。コミュニティという観点で見れば、このコンテンツの需要の仕方にはそれぞれ違った特徴があるように思った。

で、カメコの話。

今回のイベントではコスプレスペースも室内に設置されていた。ライブが始まるまでの少しの間にカメコをさせてもらったのだが、室内が暗く最適な設定が上手くつかめないまま時間ばかりが過ぎていった。前のイベント で買ったTAMRONの「SP AF 17-50mm F2.8 XR DiII VC」を使用したので、狭い撮影スペースでも画角的には問題なかった。

問題だったのはシャッターとのバランスで、これは本当にわからなかった。kiss X4はAVモード(絞り優先)で撮るときにシャッタースピードの限界設定ができないので、1/60秒くらいまでのスピードを維持するためにはマニュアルモードで設定するしかない。しかも、室内は光の量が場所によって全然違うので、撮影場所を変えるたびに設定し直す必要がある。経験不足の僕にはそのときの最適値が感覚的に掴めていないのだ。うーむ。やはり露出計を買うしかないのかな…。

最後に戦利品。

あるちゃ〜む『TOUHOU PEANUTS』
過多翼の天使『フランちゃんの家庭教師(1) 初等整数論(上)』
過多翼の天使『フランちゃんの家庭教師(2) 初等整数論(下)』

『TOUHOU PEANUTS』はスヌーピーの東方パロディでかなり完成度が高い。ただ、僕が東方のことを何も知らないと痛感したので、帰りに紀伊國屋でZUN氏の『東方求聞史紀』(一迅社)を購入した。

Posted by Syun Osawa at 01:49