bemod

2012年07月24日

渋谷Glad 2nd Anniversary × ROLL TOGETHER

2012年2月26日/13:30−21:00/渋谷Glad、VUENOS、LOUNGE NEO3

あまりにも長い(そして意味のない)感想文をダラダラ書いてしまったので、本当に書こうと思っていたことが書けなかった。なので、一番冒頭にその内容についてちょこっとだけ…。

今回のイベントのようなたくさんのグループが出るイベント用に、拡張現実を使った仕組みを取り入れて欲しい。知っているグループならいざ知らず、知らないグループだと自己紹介だけで名前をおぼえることも難しい(メモを取ってれば別だろうが)。そういうときにAIR的な拡張現実で、名前と顔が一致する仕組みを作れば、アイドルライブ2.0的な世界が広がるように思う。一つの統一フォーマットにして、各事務所が持ち寄りでデータベース化すればいけそうな気もするのだがどうだろうか。

で、ライブの感想。

ちょっと弱め(いい意味で)のTIFって感じのイベントだった。

出演は、THEポッシボー、Daisy×Daisy、小桃音まい、富田麻帆、アイドルカレッジ、愛乙女★DOLL、Fine、Oh☆Campee、Tokyo Cheer2 Party、CANDY-GO!GO!、復活!ミニスカポリス、Elastico -Pegasus-、拳銃少女、MarryDoll、memories of you、SKETCH、ANNA☆S、オトメ☆コーポレーション、有坂愛海、forchun、asfi、T!P、Barbie Lips、C-ZONE、CHARIS、星のオトメ歌劇団、太田ゆうき、PINA(藤沢仁奈、依蓮結奈)、CoroCoro with 深沢紗希、Jelly Kiss、Mary Angel、葉月、ポンバシwktkメイツ、Barbee、ライムベリー、Rizumu、Survive-ZERO、choice?、メグリアイ、Mari7、L.u.v、関谷姉妹、池本真緒、KNU、テクプリ、GAL DOLL、中原みりん、七瀬由紀子、伊藤桃、Power Spot、ねがいごと、ハイ☆テンション、多国籍軍、panapp、水月桃子、怪傑!トロピカル丸、Feam、ミ★pop、いずこねこ、Fleur*、Starmarie、fain、みなめろ(c)。

どこかから拾ってきたソースなので、本当に全員出たのかは不明。何しろフェス形式で3箇所同時開催だから見れてないライブも多い。有名どころを見るか、まだ見たことのないのを見るか、そのあたりをいろいろ悩みながら、結局は見やすい渋谷Gladに長い間居座っていた。

オープニングアクトは、Mary Angel。僕はこの感想文を書く今の今まで大阪で人気のMarry Dollを見たとばかり思っていた。Marry Dollは昨年の12月に LIVE IDOL IN TOKYO TOWER!!! で見たはずなのに、違いがわかってないとか情けない。とはいえ、Mary Angelも大阪で活躍する2人組だから、にわかの僕にそれを即座に見分けさせるのは酷と言うもの。

続いて、怪傑!トロピカル丸が登場。AeLL.の妹分的ユニット(と言っても年齢が若いというわけではない)で、かなり精力的にライブを行っているらしい。僕はこの日が初見だった。ベリーベリープロダクションから参加している山中ゆきさんに加え、グラビア系で活躍する人もいたりして、このグループの持つ華やかさはかなり僕好み。オリジナル曲ではないけれど、いきものがかりの「じょいふる」で俄然高まった。

その後、安定のTokyo Cheer2 Partyを経て、大阪から参戦のSKETCHの中に藤本美貴さんに似てる子がいるなとか思ったり、愛乙女★DOLLのアイドル業界でのポジションについてひとしきり妄想したりしつつ、いつもながらの糞DDっぷりでライブを見ていた。そこへ復活!ミニスカポリスが登場。怪傑!トロピカル丸と表記がちょっと似てる。

復活!ミニスカポリスといえば、僕は佐藤さやかさんが好きで、GyaOの番組を見ていた(このときは出動!ミニスカポリスだった)。それが何年前の事かすら覚えていないのだが、完全に忘れてしまっていたところに、まさに「復活」したミニスカポリス。グラビアアイドルがアイドルグループに所属することは珍しくないが、そのセクシー路線をグループ活動に引き継いでくるのは、僕の行く現場ではあまり見かけない(KNUくらい)。それゆえ新鮮な印象を受けた。

続いてのElasticoは、サッカーをコンセプトとしたユニットで、衣装もサッカーのユニフォームを模している。そのコンセプトが出オチ的に効きすぎてしまっていて、正直どんなパフォーマンスをしていたのかあまり覚えていない。僕の脳裏に焼きついているのは、Elastico-Pegasusの葵かなみさんの美しさだけである。家に帰って「葵かなみ」でググッてみたら同姓同名の違う人の画像が大量に出てきた。うーむ。

美しさといえば、テクプリのクオリティも凄まじい。テクプリは宮城を拠点に活動する4人組のユニットで、たまに東京に遠征してはライブに出ているそうな。宮城のアイドルユニットといえばDorothy Little HappyやB♭といったSTEPONE勢が有名だが、こちらはMORADO COMPANYに所属。曲は素直にPerfumeを追いかけたような綺麗めのテクノポップで、「ムーンライト・フラッシュ」という曲は哀愁のメロがかなりよかった。

次のねがいごとは人気があった。何という曲か忘れてしまったが、凄く盛り上がった曲があって、現場でのみ通じるキラーコンテンツがあるってのは強いね。でも、このブログは6月に書いていて、実はこのライブの後、メンバーがヲタと恋愛騒動やらかして8人のうち4人が解雇されてしまうのよね。だから人気があったという過去形になってしまっている。

ねがいごとの盛り上がりを引き継ぐ形で、Fineが登場。3人組のFeamと名前が似てるけど、こちらは劇団ひまわり所属のユニット。LIVE IDOL IN TOKYO TOWER!!! で見たはずなのだが、実はあまり記憶に残っていない。そして、この日のライブの記憶もないw 彼女達のブログを見ると、それほど頻繁に活動をしているわけではないようなので、アイドルグループとして最適化されていたわけでもないようだ。

続いて、星のオトメ歌劇団。ここでサーッと客が他へ移っていくのがわかる。このユニットにはかなり昔からブログをチェックしている雨宮かえでさんが所属していて、そのただ一つの興味だけで追いかけていたりもするのだけど、このブログを書いている6月現在、かえでさんは星のオトメ歌劇団を卒業しているというねw

で、ソロのMari7(まりなと読む)が出てきて、なんかSweet Vacationがフラッシュバックしてきて、アイドルとテクノポップユニットの間にあるかつてあったはずの地平について考えたりしてしまった。「STEP by STEP」という曲でちゃんとコールがあって、アイドルとして成立したほうがやっぱ現場は楽しいよね的な現実路線に、ある種の諦念を抱いたような、抱いてないような…。ともかく、僕が好きだったダンスミュージックとしてのテクノが、アイドルというフィルターが掛った状態で飛散して回収できてない今の状況について、恐らく何かしらあるんだと思う。でもそれがよくわからないのだ。

そんな薄ぼんやりとした考えを、次のfeamがガッツリ吹き飛ばしてくれて、また動物モードに突入。次のCANDY-GO!GO!でさらにドライブがかかって、高まっていくテンションはアイドルカレッジで最高点を迎えた。テクノ、ロック、アニソンといった様々な音楽が、アイドルというフィルターを通して重層的に積み重なっていく。

このそれぞれの音の質にどれほどの価値があるのか僕にはわからない。音楽評論家に言わせれば、それらは質の悪い合成麻薬程度のものなのかもしれない。それでも、その場に居合わせたヲタを狂わせるだけの効果は十分にあるのだ。アイカレの名曲「いちごパフェ」が何故いちご抜きなのか、歌詞をよく聞いてない僕にはわからない。それでも、その言葉一つひとつが宗教性を帯びてライブ会場を包み込み、アイドル現場の不思議な一体感を演出していることは間違いないのである。

インディーズ系のグループアイドルのライブのたたみ掛けで俄然高まったところで、Oh☆Campeeが登場。このグループはFineと同じ劇団ひまわり所属で、積極的なライブ活動をしていない。そのため、ヲタの数は少なく、曲も控えめなのでやや小休止といった雰囲気になった。ただ、僕は LIVE IDOL IN TOKYO TOWER!!! で見て以来、吉川日菜子さんにガチハマりしており、その神々しいビジュアル力にただただ圧倒されていた。

しかし、インディーズの現場ではそういう美味しい時間というのは長くは続かないもので、悲しいかなこのブログを書いている6月の時点で吉川日菜子さんはOh☆Campeeを脱退している。4月からおはガールとして出世したからだ。Z-1の上戸彩のように、今後はどんどん出世していくことだろう。それくらいのポテンシャルを持っている人であることは間違いない。

その次の富田麻帆さんは5ヶ月ぶりのライブだそうな。彼女は僕が大好きだったアニメ『 かみちゅ 』の主題歌を歌っていた方で、生で歌声が聞けてちょっと感動。しかも、『みなみけ』のOP曲「経験値上昇中☆」も聴けてかなり僕得だった。…ん? この曲って富田さんが歌った曲だっけ? と素朴な疑問が湧いてネットで調べたら、『ネ申曲を歌ってみた』というカバーアルバムで歌っているそうな。

富田さん終わりにVUENOSへ移動。Gladではこの後から小桃音まい、ポッシボーと充実したラインナップになっていたのだが、asfi、ポンバシwktkメイツに引かれてよりインディーズな方向へ。ヲタの流れに逆行してVUENOSに行ったら、ミ★popがいつもの小芝居をやっていた。あの小芝居はヲタ側が敵役を勝手にやっているとはいえ、それ含めてのパフォーマンスとして完成されてしまっているため、なかなかリスキーだなぁ…とか余計お世話なことを思っていたら、芝居のグレードがグッと上がっていたw ヲタとの共同作業が現場をさらに強めるというとても真っ当な方向性ではあるよね。実際に見てて楽しいし。

続いて、ポンバシwktkメイツが登場。大阪日本橋発のユニットというので大阪色満載なのかと思ったらそうでもなかった。なぜか標準語喋ってたし。大学を卒業するまで京都に住んでいた僕でも大阪弁に対する愛着とか別にないので、大阪人アピールが薄めなのは好印象w ところで、AeLL.のダンスパフォーマンスの中にAeLL.ヲタと一列になってZOOの「Choo Choo TRAIN」の動きをするファミザイルというプレイがあり、あれと同じのをポンバシもやっていた。

次のasfiはCheer-Music系(現・ROLL TOGETHER)のライブに時々参加しているユニット。実際に生で見たのは初めてだった。渋谷発って言ってたけど、ある意味で盲点だったと思う。渋谷という言葉にだけ妙なブランド価値を見出す必要なんてないんだしね。新メンバーとして紹介されたじゅんじゅんは二十歳だった。

その次のCoroCoro with 深沢紗希も何だかんだでよく見てる気がする。「あいつの視線が気になる〜」って歌う凄く好きな曲があって、それを歌うと思ったら歌わなかった。で、あれ? …と思って、よく考えたらあれはClip-Clopの曲だった。アイドルグループの名前と曲名が一致しなくなるとか、もう完全に歳だわ。

最後は、KNU。もちろん名前の由来は「巨乳」。こういうわかりやすいセクシーありきのグループは積極的に追いかけたりはしてないんだけど、それでもやっぱり見てしまうのが男の性というもの。この日はメンバーの衣装が「KNU」と書かれたヲタTだったので、何となく魅力が半減してしまっていると思う自分も悲しい。しかし、それにしてもKNUのコンセプトはシンプルでいいね。最後に見るには最高のグループだった。

Posted by Syun Osawa at 00:52