bemod

2012年09月14日

Aira Mitsukiワンマンライブ

2012年5月6日/17:30−19:15/渋谷 Glad

AiraがGladでワンマンライブするのってかなり久しぶり?

デートピアが主催するワンマンライブといえば、ここ数年はSaori@destinyのイメージが強かったので、なんか妙に新鮮だった。3年前には、渋谷 O-EASTでワンマンライブ でやっていたことを思うと、随分とヲタの数も減っちゃったね…。2年前でも 恵比寿LIQUIDROOMでワンマンライブ をやってのにね。

このときのライブの感想を読み返してみると、O-EASTのライブでは下品なアイドル感がいいと書いていて、LIQUIDROOMのライブではその方向がブレていると書いていた。そして今回、それら全部が煎じ詰められて、ちゃんと一つのパッケージとなってAiraっぽさを形作っていた。もうPerfumeの単純なフォロワーと呼ばれることはないだろう。それだけでなく「Wonder Touch」や「???」などの攻撃的な楽曲は「アイドル」という括りで考えれば他に類を見ない。

ただし、ここでアイドルとあえて書いたのは、彼女が踏み外したのはまさしくそこじゃなかったのか?という気がするからだ。変な話だが、自分を「シンガーソングライターです」と言うか「アイドルです」と言うかで、ヲタの食いつきが変わってしまう。そういうおかしな状況が、ゼロ年代のインディーズ系のライブイベントでは起きていた気がしてならない。

この話はコミュニティ問題につながる面倒くさい感じの話なので全部を端折るが、シンガーソングライターと客の関係は一方通行、アイドルと客の関係は双方向、だと僕は考えている。ヲタの行き過ぎたコールも、ブレイク時のケチャもコミュニケーションの一つである。これは、メディア環境が一方通行のテレビから双方向のネットに移ろっていることとも無関係ではないだろう。もっともこれはインディーズ系(と何度も書いているが、Airaはインディーズではない)の話であって、Perfumeくらい売れてしまえば関係のない話なのかもしれない。

ともかく、この3年の後退戦を挽回するには相当な仕掛けが必要なんだろうね。僕は今までにリリースされた曲の中に好きなものがいっぱいあるし、Gladでのライブは楽しいから行くと思うけど、もう一つ大きくなるためにはそれ以外のコンテクストは必ず必要になるのだと思う。もちろん、僕にはそれが何なのか、わかるはずもないのだが…。

ところで、開演前のDJタイムって誰得なんだろうね。別にDJが嫌いなわけじゃなくて、会場の照明が明るすぎるとどうも変な感じ。王将みたいな明るさのところでBarやったって雰囲気出ないじゃん。それと同じで、DJタイムやるなら普通のクラブくらいに照明落として雰囲気をちゃんと出してほしい。もっとも、クラブに行かなくなって数年経つので、今の若者は明るいクラブで踊るのがトレンドなのかもしれないけどね。

Posted by Syun Osawa at 00:06