bemod

2006年05月16日

雪の女王

監督:レフ・アタマノフ/1957年/ロシア/アニメ

雪の女王オープニングの複雑なマルチプレーンはファンタジア直系。何でそうなのかは『 ロシア・アニメ 』を読んで少しだけ理解したので、まぁ…いいや。あの平面的な多層の動きはFLASHでもできるのでちょっとやってみたい。

宣伝文句を読むと、この頃に作られたロシア産アニメの最高峰ということらしいのだけど、僕的には前に見た『 蛙になったお姫さま 』とか『 森は生きている 』の方が好きかな。

内容はというと…

雪の降る日に、おばあちゃんが「雪の女王」の話を子ども達に聞かせる。男の子はその話をマジメに聞かず「女王なんか怖くない」と言う。それを氷の世界で聞いていた雪の女王が激ギレするんだな(おいおい)。そして男の子を徹底的に痛めつけて、連れ去ってしまう。

そっから先も妙なんだなぁ…

複線も何もなく唐突にオチがつく。雪の女王にさらわれた男の子を助けるために、幼馴染に女の子が旅をして、いよいよ雪の女王のもとにたどり着いた。雪の女王は女の子を威圧するが女の子はひるまない。にらみ合いが続く。すると雪の女王は「私の負けだわ」と負けを認める(何でや?)。

映像的にはトレース動画を上手に混ぜていて美麗なシーンもたくさんあった。特に水面の映り込みを上手に捉えている舟が川を行くシーンと、氷の世界における光の反射の表現が心に残った。大理石の地面に映り込む人影なんかは、コンピューターでやれば反転とアルファチャンネルで一発だけど、この当時はどうやってやったのか気になりますね。

Posted by Syun Osawa at 23:45